深夜まで読書する。この上ない贅沢。本読んですごせる幸せ。
昨日からの斜め読みはリリーフランキー「ボロボロになった人へ」という本。
こういう題名の本を手にして買うということは、私には大変な勇気のいる事で、
まるで自分がボロボロになっているかのような気分になる。強がりな自分。やっと買うことができた。
朝起きて、プルと遊んで「迷い道ドライブ」。迷う事をテーマに、今までチラッと聞いていた場所を訪ねて出発。
まず行ったのは、絵本屋さん『ぽこぺん』。
以前講演をしてくださった作家さんが夫婦で開いて過ごしている。行ったら、何気なくお二人はいて、本のチョイスをアドバイスしていた。
でも、そこら辺の専門店と違うのは、お客を放牧状態にしてくれる事。
小さな子どもも来ていて、母さんらしき女性が「これはどう?」などと子どもにすすめる。
すると店主さんは「お子さんが手にとるまでまってあげて。座り込んで読み始めたものをどうぞ。」という。
そんなに広くはないけれど、必ずお気に入りの一冊に出会える。
私は2冊と出会えた。1冊はルウカへ。
『編み物ばあさん』はいろんなものを編み出していくおばあさんの話。
子どもや心まで編み出すけれど、その子どもたちが受け入れられない町や国に腹を立て、
全てほどいて消えてしまう。小学高学年以上に読ませたい。私の母が去年から編み物でパッチワークをしているので何気なく手に取った一冊。
2冊目は『夜の鳥』。教師をしている父親がある日突然いなくなる。
『パパは泣いていた。「ぼくは自分の生徒たちが怖いんだ」・・・骨のおれるパパを持つことは、骨のおれることだ。』と帯に書かれている。
私は本が好きだ。本の存在感が好きだ。
次に向かったのは「パティスリー・カイ」。
「ぽこぺん」の近所のはずなんだけど見つからず。その町は1区画ぐるっと4キロほどあるから、そこを行ったり来たり。
民家の砂利道を入ってやっと見つけた。
このモンブランとブルーベリーチーズ、マカロンは絶品でした。
おいしいケーキを食べると幸せな気分。私の街にもこんな洋菓子屋さんあると良いのになぁ。
次に向かったのは「ギャラリー喫茶はのん」。
陶芸家菅原せつ子さんの個展をしていました。
自家製ルバーブ(和名ダイオウというらしい)ジャムのロシアンティー(ダージリン)を頼むと、ずっしりとぬくもりのある菅原さんの器で出てくる。
我が家でもルバーブジャムを作るので、どんなものかと興味シンシンで口に運ぶ。
ほぼ同じ味だった(^^;;;違うのは繊維。じっくり作られているので糸のような繊維が紅茶を泳ぐ。それがまた、生きているようにふわりふわりと。なにやらこっけいで仕方なくなり、
「うちでこれをやるときは、細切りにして作ろう」ときっぱりと思ったくらいにして。