uncolored wind

私に吹く風
アートとモノづくり

コンフィダント~絆

2007-11-23 20:05:38 | 日記・エッセイ・コラム

三谷幸喜プロデュースのコンフィダントがテレビで入っていた。

http://www.parco-play.com/web/play/les/

印象派の画家4人がアトリエで繰り広げるドラマを舞台化。

ゴッホ、ゴーギャン、スーラ、シェフネッケルに1人の女性しか出てこない。

その上、観客の無い舞台だった。

注目すべきは、全員が自分には才能があると思っていて、

3人がシェフネッケルには才能が無いと思っていること。

彼は絵の教師をしている。

「芸術家が芸術をはかる。それぞれのものさしで。」

1人の女性をモデルにするけれど、

アトリエの最後には、シェフネッケルの絵だけが完成して残される。

他は作者が自分で破壊する。

シェフネッケルの絵にだけ、女性以外にも人物が入っている。

彼が友人と信じていた3人の姿がある。

そして、その絵はモデルの女性に贈られて大切にされる。

絵の価値って何だろうと、舞台を見た人たちは思ってくれるだろうか。

ただの売れない画家たちの苦悩を描いただけではない舞台だと思う。

エンディングで1枚の絵の示す意味を受け止める人はどれくらいいるだろう。

三谷幸喜よ、あなたはすごい!あっぱれな2時間半でありました。