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成長



中庭のシロツメグサの花(盛期が終わり種を育てている時期。上に三つ残っている花はまだ受粉していないのでしょうか)の下で脱皮している小さなバッタを見つけました。田舎で暮らしていても、なかなかこういう脱皮には出くわさないものです。出くわしてもカメラを持っているとは限りません。私たちの場合は、エンジェルファームの菜園、庭、裏山のなかで被写体を見つけ、いつも大慌てでカメラを求めて家に戻ります。

それでもバッタの脱皮を撮れたのは2006年6月以来でした。あの時はいい写真が撮れました。
http://blog.goo.ne.jp/ki_goo/e/d97ebbb25835aca636d7d785c9250c60



「成長」は自然界の“基本方針”だと思います。
基本原理、基本法則ではないでしょうか。
自然界の存在者は「成長」が宿命・・・

ニーチェは「脱皮せぬ蛇は滅びる」と言明しましたが、昆虫や花の場合はいつも決まったやりかたで成長していくのに対して、人間の成長の場合は、各自で選択しなくてはならないという特殊性があります。成長を選ばない選択もできる。安全安定のために不確定な危険な「成長」を選択しないこともできます。けれどそれは不自然な行為なのでしょう。肉体または精神に異常が起きてくる可能性があります。病気とか事件、事故という現象として。



これからこのバッタは自分の古い殻を食べるのでしょう。そういうのが自然界の流儀なんですが、人間は脱皮しない選択もできます、現状維持が安全安定を守る最適な方法だと思って。でもその選択はいつも失敗してきました。宇宙の本能は「成長」でした。