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王だったニワトリ



昨日の彼。
少し前から、うずくまって過ごすことが多い。
ニワトリの健康状態はすぐトサカにあらわれる。
彼のトサカはヘナヘナとし、白っぽいカビのようなものが生じている。




今日の彼。
トサカに黒いものが増えている。
衰弱が進み、目の力がさらに弱くなってきました。

王だった彼。
ここにいたすべてのニワトリ、ウコッケイ、チャボたちは彼を恐れた。
体格よく、力みなぎり、声高く、眼光鋭かった。
多いときで5羽のメスを従えていました。

キツネやイタチたちに襲われたり、卵管がつまったりして
今、彼の妻たちは一羽もいません。

彼は妻たちには優しい夫でした。
食べ物はいつもまず妻たちに食べさせ
妻たちが満腹になったあとの粗末な残り物を食べていた。
粗末な残り物を食べていたにもかかわわらず
どうしたことか、素晴らしい体格でした。

妻たちが生んだ子が育ち、二羽が立派な青年になったころ
彼は青年たちから挑戦を受けて顔が血みどろになり敗北しました。
敗北はしたけれど、やはり彼は王でした。
妻たちが食べるあいだ我慢できる器量が彼にはあり
息子たちはそれができなかった。
女性たちと競って食べたり、女性を威嚇することすらありました。

でも数ヶ月前、彼はとうとう息子に決定的に敗北しました。
彼は王でなくなり、ニワトリの集団から離脱し
何とアイガモと行動を共にすることを選びました。

ニワトリも群れで生きる生物なのでしょう。
ひとつの派閥で生きられなくなったら別の派閥に移る。
それがアイガモという別の種であってもいいのです。

でも、王という座を失った彼は日々元気がなくなり
最近とうとう、アイガモたちとも離れ
孤独にじっとしている時間が長くなりました。




彼は2002年、ここでヒヨコから育った。
可愛いヒヨコが見事な雄鶏に成長して王として君臨し
息子との戦いに敗れて衰弱していく、その全プロセスを見てきました。

私は彼に尊敬の気持ちがあります。
今夜あたり、肉体を離れるかも知れませんが
それを祝福してやりたいと思います。

グラジオラス



青空によく映える花。
夏じゅう咲いて欲しいけど、残念なことに花期が短い。
南アフリカ原産のアヤメ科。
アヤメ科の植物は、カキツバタ、ハナショウブ、キショウブ
ジャーマンアイリスもみんな花期が短い。




忙しくしていると見逃してしまいます。
見逃すには惜しい花です。

ヒョウモンチョウ



思いがけず、手首にとまったヒョウモンチョウ。
片手で撮りました。




蜜を吸おうとしています。
久々に温泉に行って、ゆっくりつかったあと休憩しているところに
ヒョウモンチョウが迷い込んで来たのでした。
久住高原荘の温泉は硫黄臭が強く
肌も硫黄の臭いがしたはずなんですが
何を勘違いして蜜を吸おうとしたのでしょうか。




国民宿舎 久住高原荘は、日本離れした雄大な阿蘇久住高原の
絶景の地にあり温泉は白濁していています。
ここはマイナーだけど間違いなくすばらしい国民宿舎だと思います。
含二酸化炭素・硫黄・カルシウム・硫酸塩泉というそうです。
略して硫化水素泉とか。

今日はこの屋内の大きな湯船は塩素臭がきつかった。
まあ、国民宿舎だから仕方がないのでしょうが。
屋外の小さな露天風呂に入ってほっとしました。
ここの湯の本来の香りに包まれ大満足・・・




露天風呂です。
地面と同じ高さに水面があります。
露天風呂も屋内の湯船も他のお客さんはありませんでした。
ウグイスやホトトギスの声、虫の音だけの静寂。

そうそう、久住高原荘、温泉だけつかる場合は
10時~16時のみ。500円。露天風呂は価値あり。

黄ショウブ団地でⅡ

黄ショウブはヨーロッパ~西アジア原産。
南北アメリカ、北アフリカ、ニュージーランドに分布。
1987年頃に観賞用として導入され、現在では日本中にみられる。

環境省は黄ショウブを「要注意外来生物」として認定。
日本生態学協会は「侵略的外来種ワースト100」に認定。

黄ショウブはここの庭にもともとあったものを畑に移したら
たいそう増えたのでした。繁殖力が強い、生命力が強い
ということで日本の生態系を脅かすらしい。

そうかも知れないけど、この黄ショウブにはすでに居住者がいるので
問題にならない程度、残してやることにしました。
彼らには住み良い住居なのでしょう。








ミヤマフキバッタでしょうか。




キリギリスです。




水を飲むヒメギス。

黄ショウブ団地でⅠ

去年は空梅雨だったけれど、今年は梅雨らしい梅雨になりました。
でも一日のうち、何度か雨が小休止するときがあって
そのとき草を刈ったり、倒れた花に支柱を立てたりします。

今日はエンジン草刈り機で黄ショウブの葉を半分に切りました。
黄ショウブが生えているエリアを駐車場にするので
それを移植するために、とりあえず葉を半分に切りつめたわけです。

エンジン草刈り機の荒々しい音が響き
みずみずしい黄ショウブの葉が倒れていく・・・
すると意外なほどたくさんのバッタたちが飛んで逃げていき
ああ、ここはバッタたちの住居だったのだとあらためて気づきました。
エンジン草刈り機をとめて、黄ショウブの草むらを見ると・・・




何、コレ???




バッタが脱皮しているところでした。
最後の仕上げという段階です。




よいしょっと、もう一息。




やっと脱げた。




一回転して、脱いだ皮を見る。
よーし、新しい体で世界に飛び出すぞー




と、その前に、腹ごしらえだ。
またさかさまになって脱いだ皮を食べる。

プロセスのアート



急にグラジオラスの花茎があがってきました。
この花茎自体、面白い造形だと思います。
ユニークな抽象彫刻です。
しかもこの造形作品は生命を持ち、刻々変化していきます。

日々刻々成長していくような造形作品が美術館にあるでしょうか。
ここにはあります。
だから私は、ここを偉大な美術館だと思っています。

作品に署名はありません。
ピカソだとかマチスだとかいう、ちゃちな署名はありません。

これはそういう一個人の才能がつくれるようなものではありません。
光、大地、雨、空気、生命力・・・
あえていうなら作者は自然とか宇宙。
好みによって、神という人もあるでしょう。
でもいっさいの署名はありません。











ダリアの花の結晶。
結晶期が終わると、すぐにマメコガネが来ました。
今年はマメコガネとコガネムシが異常発生しているようです。


セスジスズメの幼虫



この二~三日、やっと梅雨らしくなってきました。
ときどき雨がやんだときに草刈りに畑にでます。
桂子が呼ぶのであわてて行ってみると
畑と中庭のあいだの私道をはう幼虫。

数年前はミミズさえ怖がっていた桂子が
「ここにいると車にひかれるかも知れない」とか言って
草刈り鎌を使ってこんな幼虫を救出。

写真の右方が頭部、左方が尻で
尻にしっぽのような突起物があって
これを上下させながらモゾモゾとはう。
このモゾモゾ、意外と速くて撮りにくい。

しっぽみたいな突起物はたぶん、ヘビの舌みたいな感じを
表現しているのではないでしょうか。
模様や尻の突起物によって、毒ヘビみたいないなイメージを
つくろうとしているように見受けられます。
そうやって自分を守るわけですね・・・

昆虫エクスプローラを見ると、これはまさにセスジスズメの幼虫。

・・・そういえば、22日に畑のサトイモの葉を喰っていたのは
セスジスズメの幼虫でした。(背のスジが無いのはメスだからかな?)






オオキンケイギクで懲役?







畑のオオキンケイギク(大金鶏菊)に来て
蜜を吸うベニシジミ。








オオキンケイギクに来て蜜を吸う花アブ。



オオキンケイギクの花びらに棲息する小さなクモ。

今年2月1日、環境省が定める外来生物法で
このオオキンケイギクの栽培・販売・譲渡が禁じられたそうです。

違反した場合、個人は3年以下の懲役や300万円以下の罰金
法人は1億円以下の罰金が科されるとのこと。

“外来生物法、正式には「特定外来生物による生態系等に係る被害の防止
に関する法律」とは、日本在来の生物を捕食したり、これらと競合したり
して生態系を損ねたり、人の生命・身体、農林水産業に被害を与えたり
するあるいはそうするおそれのある外来生物による被害を防止するため
にそれらを「特定外来生物」等として指定しその飼養、栽培、保管、運
搬、輸入等について規制を行うとともに必要に応じて国や自治体が野外
等の外来生物の防除を行うことを定める法律”だそうです。

このオオキンケイギク、北米原産でこのごろあちこちでよく見かけます。
確かに繁殖力が強い。私たちは近くの野山で雑草化していたのを
畑に持ち込んだのでした。生命力が強いとは思ったけれど、特別に
環境破壊するほどの植物だとは思いませんでした。というのは
問題にするなら、もっともっと問題にすべき生物がいるからです。

特別に環境破壊する、といえばこれはもう間違いなく人間。
人間の文明に対する警告こそ緊急に必要です。
生態系破壊を問うなら、オオキンケイギクではなく
私たち自身の思考や欲望や生活形態や経済体制を問うべきでしょう。

私は近くエンジェルファームのオオキンケイギクを焼却します。
でも本当は、私たち自身の愚かさを焼却すべきなのでしょう。

キュウリの水玉



ここの畑で収穫したばっかりのキュウリ。
包丁の切断面にこんな水玉ができます。
みずみずしくて、しっかりとした味と香りがあります。




今日の昼は緑豆のスプラウト&キュウリのサラダの一品が並びました。




キュウリの雌花です。
キュウリや、スイカ、ニガウリ、メロンといったウリ類には
雄花と雌花が生じます。
これは雌花。




雌花だけに実がなります。
雌花には初めからミニミニキュウリができています。




雄花です。

キッチンファーム



緑豆(りょくとうorりょくず)。
19日の午後3時頃栽培を始める。
と、いっても豆を栽培容器に入れて、水をかけるだけ。
これは翌6月20日10:45の状態。
すでに多くが発根しています。
下は、接近して撮ったもの。








翌21日18:39(昨日)。
気温が高いので、成長が早い。
根がどんどん伸びています。




そして今朝、22日6:55。




夕方17:40。
急激に新芽が伸び、容器からあふれそうです。




これは、今日15:42に撮りました。
19日3時頃播種して、22日3時代にはこの姿。
たった3日で、めざましい成長です。




その一部が、今夜の一品になりました。
シャキシャキとした新鮮な食感でした。

このオーガニックの緑豆と栽培容器はアリサンの通販で購入しました。
アリサンはネット販売には力を入れていないようです。
通販カタログを取り寄せたら、オーガニックの豆や
スプラウト用容器などが掲載されているはずです。

スプラウト用容器は、九州の中原採種場も販売しています。
あるいはまた近くの園芸店に置いてあるかも知れません。

スプラウト栽培で失敗するのは、たまった水が腐敗してしまうことです。
アリサンや中原採種場のスプラウト容器は、水をためない構造に
なっています。

中原採種場のWebサイトにはスプラウト栽培の説明もあります。
これなら庭や畑を持たなくても、無農薬・無化学肥料の新鮮な野菜を
簡単に室内で栽培して楽しむことができます。

つかのまの水晶











今朝7時30分から50分ごろ、畑で撮りました。
夢中になって撮ったけれど、多くはピンボケ
または手ぶれしていました。








水晶の正体は、サトイモの葉についた朝露です。
サトイモの葉は水をはじく力が非常に強い。
それでこの葉には、しばしば水滴の球体が生じます。
そして水晶球のような朝露のひとつひとつに太陽が映っています。
大自然が朝のほんのひととき見せてくれる神秘です。

カンナ



最近、一株だけカンナが咲き始めました。
もう少し待つと、すべての株から花茎が立ちあがり
爆発的に開花するでしょう。

エンジェルファームの夏の畑の主役、カンナ。
ため息つくほどに熱い夏の日でもカンナは生命力にあふれ
次から次へと猛々しく開花します。
ヒマワリの花は、いかにも夏の太陽をイメージさせるけれど
その開花期はけっして長くはありません。
カンナは今ごろから開花し始め
11月、霜が降りるまで咲くことをやめません。

カンナが咲くから夏が楽しみです。
エンジェルハイビスカス(モミジバアオイ)や
ジンジャーリリーとの再会も心待ちにしています。

未知草



こんな植物、見たことがありません。
去年2005年10月17日、中庭で桂子が見つけました。




半透明の袋の上に花弁の痕跡のようなものがあり
袋のなかに種らしきものが見えます。
その種を桂子が保存してくれました。




少し前に思い出して箱播きしたら発芽し
双葉子葉のあいだから本葉が現れました。




最初に発芽したものは、すでにこんな姿になっています。
これがどんなふうに、去年見た未知なる草に成長していくのでしょうか。
近くこの幼苗を畑に移して、大切に育ててみたいと思います。

幼虫



プリペットの小枝につかまって葉を食べています。
何の幼虫でしょうか、10cm近くもありました。




毎日、毎日、庭・畑・裏山を見て回ります。
何となく、花や野菜やハーブや果樹や蝶に目が行きがちですが
こうしていきなり不気味な幼虫に出くわすこともあります。
自然が豊かだということは
こういうのもたくさんいるということです。

見慣れないから気味悪がって避けてしまう。
よく見ないでグロテスクだと判断してしまうけど
よく見ると、実によくできた造形・・・
その不思議さに驚嘆します。




幼虫の頭部、口がうごめいている。
長いからだ、たくさんの足がうごめいている。
言葉を失って
ただ無心に見つめる・・・

雲の変容



9時56分、南方。
こんな小さな写真では
空に海が現れたことを表現できません。




14時29分、西方。
今日も活発に雲が変化しました。




14時29分、北方。
下はエンジェルファームの裏山。
晴れていたので、裏山の草刈りも少ししました。
裏山もかなり整備できてきました。
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