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長湯温泉・あすかの湯



夕方、長湯温泉のあすかの湯に走る。ここから車で25分程度かな。
今日は終日、小雨が降ったり止んだりの天候でした。
桂子は先週月曜から土曜までの東京出張の疲れや
それ以前からの過労もあり、こういう湯治が必要でした。

大分県の内陸部・奥豊後地方の秘湯のなかでも長湯温泉は
泉質が非常に優れています。
長湯温泉を知ってしまうと、他の温泉が色あせてしまいます。
日本一の温泉県・大分県に移住してから
様々な温泉につかってきましたが
泉質で選ぶなら長湯温泉だと思います。

(雰囲気とかセンスで選ぶなら、由布院とか
お隣、熊本県小国の黒川温泉でしょう)

上の写真は、長湯の泉質の良さを証明するカエル。
濃厚な成分が、カエルに付着しています。
あすかの湯ができたのは二年前ぐらいかな。
まだ最近のことです。
でもカエルの付着物を見てください。

あすかの湯のかたは、この付着物を、こそぎ落とそうと
努力されているみたいですが、その必要はないと思います。
この付着物こそ、この温泉の素晴らしさを実証するものです。

付着物がこびりついたこのカエル
家族風呂の露天に座っています。下の写真、左です。




贅沢なことに、ここの家族風呂には露天と内湯があります。
下は内湯から撮りました。




下の写真、内湯のお湯が出るところも
温泉の様々な成分が付着して、ボコボコになっています。
こういうのを見ると嬉しくなります。
これでこそ天然温泉!


ホテイアオイ



エンジェルファームの小池に繁茂するホテイアオイ。
雨に濡れる風情は優美ですが、猛々しいといっていいほどの
繁殖力には驚きます。

ここは九州でも内陸部なので、マイナスにならないにしても
冬はけっこう冷え込むので、そのときに枯れます。

枯れるからいいけど、枯れないで繁殖すると
池やダムを覆い尽くしたりする困り者です。

環境省が制定した「外来生物法」の「要注意外来生物リスト」にも
ホテイアオイの名前があがっています。

人間とは勝手なもので、美しいからと言って輸入し増やし
環境に悪いからと言って悪者扱いする。
悪いのは「生物」ではなく、人間ですよね。

キャンプ生活



このテーブル、廃材を使ってインスタントに作ってみました。
で、さっそく夕食はこのテーブルで調理。




野菜を炒める桂子の右手。




非常時だから、カレー粉とニンニクだけで味付け。




湧き水の蛇口。ここでお皿も洗います。
今や台所も洗面所も無いからです。トイレも無くなりました。
工事現場仕様の仮設トイレが畑にあるだけです。
風呂は温泉に行くか、庭で冷水を浴びるかです。

母は貸家で生活していますが、私と桂子は蔵で仕事しながら
こういうキャンプ生活です。

でも水もあるし、こうして調理台もでき、カセットコンロも使えるし
蔵の二階で寝ることもでき、ありがたいかぎりです。
こうなるとかえって感謝の気持ちが起こります。

工事が始まって以来、外食やお弁当が多かったけれど
夕食ぐらいはこうして料理することになりそうです。

起工式



昨日、地鎮祭が行われました。
馬屋解体工事が終わってきれいさっぱりした場所で。
城原神社の宮司さんによって執り行われました。

私は、神道のシンプルな古い祝詞や儀式には
好感を持っています。苔むした古いおやしろや
古神道のご神体である山や岩が好きです。

嫌な感じがするのは、明治以降の国家神道ですね。
明治政府が天皇を中心とした国家権力を固めるために神道を利用した。
天皇は生きた神様とされ、天皇のために戦って死んだ兵士は
神として祭られた・・・

本来、神道はもっと素敵なものだったはずです。
大自然に対する直感、理解、瞑想性があり
非常に高度なものだったのではないかと思います。
偶像のかわりにカガミがあるのだから・・・

下は昨日の月。


夢の28畳



これは一昨日の入道雲。南の方角。
今年は格別暑かったと思います。
暑い真夏に始まった改修&新築工事ですが
セミの鳴き声、夜の虫たちの鳴き声を聞くと
初秋の気配を感じるようになりました。




今度の改修工事では、母屋の28畳がグループワークの
スペースとして計画されています。
豊かな自然に囲まれた環境で、この28畳は開放感のある
かなり広々としたスペースです。
今回の計画では、畳はやめて板の間になります。




まあ夢のスペースですね。
28畳あれば、のびのびダンスすることもできます。
グループワーク参加者が快適に合宿できるように配慮し
シャワールーム、トイレ、洗面所等を新設し直してもらいます。

四季を通して、いつも何かの花が咲いている。
ハーブや野菜や果樹の何かがいつも収穫できる。
ゆったりと曙光を楽しみ、ゆったりと夕焼けを楽しむ。
夜には天の川の下を散歩し沈黙を楽しむ・・・

この惑星の豊かさ美しさを感じながら
グループワークに参加してもらえるスペース
夢のようなスペースが実現しつつあります。

測定作業



今日は、建物が建つ場所を実地に測定する作業をしていただきました。
母の住居が建つ場所。




母屋北面のトイレ・シャワールーム・洗面所部分の突き出し。




母屋と蔵がドッキングして
そこに私たちのプライベート用トイレ・風呂・洗面所ができます。

解体工事10



母屋の西面。
カボスの老木が二本あって、たくさん実をつけています。
ご近所のご婦人が半世紀に嫁いで来たとき
すでにこの二本の樹があったという。
だから推定樹齢60年。




西面を別角度から見る。
すぐ山がせまっています。




母屋東面。




中庭のシュウカイドウ。
ベゴニアの仲間ですが、何やら奥ゆかしい感じがします。

解体工事9



母屋、エンジェルファームの玄関になるスペース。
今回の解体作業では天井が残されましたが
取りはずして吹き抜けになる予定。

玄関になるスペース・・・と書きましたが
ここはもともと玄関でした。
4年半まえ、私たちが移住してきたとき
ここは漬け物等の収納スペースになっていました。
画面左に見える勝手口が事実上の玄関でした。

で、私たちも何となく、本来の玄関を玄関とせず
勝手口のみを使ってきました。

風水的に言えば最悪でしょう。
玄関を閉め切りにするのだから
客人を拒否するようなスタイルです。

しかも去年の台風シーズン
私は玄関の扉に、ベタベタと布ガムテープを貼りました。
それが下の写真です。




人を迎える気持ちが感じられないですよね。
人を拒否する扉ですね、まったく。

今回の大改修に至るには
こういうことを何とかしたいということが背景にありました。

玄関だけでなく、トイレや洗面所、風呂、キッチン、収納・・・
問題点が山積みでした。




台所になるスペースです。
もともと台所でしたが、やっぱり台所になりました。
今回の設計では、玄関と台所が一体化します。
土間で続き吹き抜けの空間になる予定。




母屋、北面。
画面中央は蔵。その向こうは隣家。




反対方向から見た母屋北面。

ここは接近する隣家が二軒あり
車で5分で行ける範囲にスーパーが三つもあり
コンビミも一つあり、ホームセンターは二つあり・本屋・JRの駅
銀行・市役所・警察があり、温泉も二つあって
実はかなり便利なエリアなんですが
家の北面からすぐワイルドな山です。

解体工事8



昨日で大きな解体工事は終了。
ここは馬屋跡、母の住居が建ちます。
正面の焦げ茶の建物は、隣家の農業倉庫。




瓦やブロックや石等の廃棄物をユンボで砕き
その上に白っぽい砂利を敷いていただいて
立派な駐車場ができました。




これは馬糞または牛糞を落としていたスペース。
それらは貴重な肥料でした。




立派な石組みです。これは西面。




北面。




東面。
約130年まえの職人さんたちの高度な技と美学。
彼らの息づかいや汗を感じてみました・・・

解体工事7



一瞬にして遺跡のようになった馬屋。
昨日まで在った、さっきまで在ったのに、もう無いという不思議。

沈黙・・・

そして、つくつく法師、ヒグラシ・・・




重機の巨大な騒音が鳴り響く間、どこかに隠れていたネコたちが
工事が終わると、ちらほら戻ってくる。
これはユンボを観察してまわるウリ。




今回の工事が始まってから文句ばかり言うミロク。
いかにも不満そうな声。
でも、今回の工事に来ていただいている職人さんたちのなかで
ひょっとしたら自分を可愛がってくれる人はないかと物色。

ミロクというネーミングは失敗でした。
「ノンチー」という名前がいいのではないかと桂子は言う。

ミロクは今回のことが「大事業」だということがわかってない。
本当に「大事業」なんだけどなあ~
ノンキなミロクはそういう大変さがわからない。
ミロク様なのにぃ~・・・




ビッチ。
野良猫出身のビッチは、「お姫様」のように成長。
他の女の子たちが、「山賊」みたいな荒くれ者というか
野性的な無法者に育つなかで
野良猫出身のビッチだけが、何やら優雅な女性に育つ。
(そのように教育してないけど)
桂子は「ミヤビ」という名前に変えたらいいと言う。




馬屋廃墟に立つ荒くれ者、ミカ。
毒蛇を倒すほどの勇敢な女性。




昨日の夕焼け。
桂子が、あの夕焼けを撮ってくれと言うので・・・

解体工事6



昨日の馬屋の解体。
ユンボの威力を見せていただきました。
非常に少ない人数で、たった一日で馬屋が姿を消しました。

この馬屋が明治初期に建てられたときは
どれほどの時間と労力をかけたことでしょう。
馬力・牛力・人力のみで建てられたこれは
130年近い月日のあいだ、風雨・台風・日射・地震に耐えてきた。
今どきの建物の寿命の短さを思うと
本当に素晴らしい建物だったといえるでしょう。
しかもこれは、人が住むための建物ではなく
馬または牛のための小屋だったのです。
牛馬の建物だって130年・・・
壊さなければもっと生き続けたことでしょう。


















柱サボテンたち



畑のカンナの花茎にとまってバッタを食べるオオシオカラトンボ。




中庭のシュウカイドウ。




解体工事が始まって、他のネコたちや柴犬アミが動揺するなか
ミカは平常心。チェーンソーの音や大きなトラックのエンジン音が
鳴り響いてもミカは、いつもどおりマイペースにエサを食べたり
ゴロンと横になったり・・・




今年は咲かないと思っていた柱サボテンの一本が昨夜開花(右上)。
今夜は二輪が開花。


解体工事5



解体の作業風景。












台所の天井が除去されると、大きな梁が姿を現しました。

解体工事4



一昨日は台風10号が九州を通過したせいで
風雨が強くて作業は中止。
昨日は強い日差しのなか、解体作業が進みました。




真夏に始まった工事。
庭の小池で昨日から黄睡蓮の開花が始まりました。
これは、ときどき小雨があった今日の表情。




昨日は、鉢植えのハイビスカスも咲いていました。




母屋の台所の解体。
新しく生まれ変わっても、ここが台所になります。

解体工事3



母屋の台所を解体しているところ。
母屋は築明治元年、1868年。
138年も生きてきた建物です。
中途半端な近代化がたくさん加わっているけど
・・・そうそう、「近代化」とは何だったのかということを
考えさせてくれる家です。








右が母屋。左が蔵。
私と桂子は蔵で生活しています。
増改築が完成したあとも、私たちは蔵で生活する予定です。
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