goo

シマヘビ



脱皮せぬヘビは滅びる・・・
ドイツの哲学者ニーチェの言葉です。

エンジェルファームの裏庭で、シマヘビが脱皮した古い皮膚を発見。上の写真でまっすぐな白いラインはメジャーです。約1m15cmありました。脱皮したヘビの皮を財布に入れておくとお金がたまるといいます。



皮の頭部です。ヘビの姿は気味悪いといって嫌われます。特に自然からどんどんかけ離れていく都市ではヘビを見かけることが少なくなり、よりいっそうヘビが嫌われているでしょう。けれどシマヘビは毒ももたず人間には何の害もありません。どころか人間にとって害虫を捕食するので益虫とされています。



皮の腹部です。かつての日本人は、そんなヘビたちとじょうずに共存していました。ヘビが家のなかにいついても、家の守り神として大切にしました。そうそうヤモリもそうです。家を守ると書いて家守です。彼らが家を守ってくれていること、自分たちに害をなす毒虫を捕殺してくれることを知っていたわけです。ちゃんと自然を観察し、自然と共生する知恵を持っていた・・・

気味が悪いといって地球の同居人を、むやみに殺害してしまうのはあまり賢い文明とはいえないと思います。地球というのは、多様な生き物が共存することで成り立っている生命圏だったからです。人間が生きていくためにも、人間以外の無数の生命体との共存が不可欠でした。



皮の内側。ヘビは生命力の強さゆえに古代文明の時代から神聖視されてきました。ヘビを神の使いとして信仰する神社もあります。奈良の三輪大社がそうでした。かつてはそういう文明がありました。

今の現代文明を脱皮しないとヒト自身が滅びると思います。

ムギワラトンボ



今朝、エンジェルファームの裏庭でムギワラトンボ(シオカラトンボのメス)が飛んでいるのを見かけました。それは裏庭のアジサイの葉にとまり、あわててカメラをとって来ると幸いなことにまだ葉にとまったままでした。



午後、桂子がトンボがいる!というのを見ると、おそらく朝に見たムギワラトンボ。ふつうより黄色くて、それに飛ぶよりとまっている方が多いので、羽化したばかりなのかなと桂子は言いました。





今夜、デジカメの画像をパソコンに取り込んで見て驚きました。このムギワラトンボの右目(複眼)の中央部が大きく傷つき陥没しています。彼女がじっとしているのは、羽化したてというのもあるかも知れませんが、目が傷ついていることも関係しているでしょう。

矢印は傷とは関係ありません。トンボの単眼です。
単眼が三つあって、セミと同じです。
セミの単眼のこと2010年08月28日のブログに書きました。
http://blog.goo.ne.jp/ki_goo/e/44361c725175e77101fda498f2166a82

彼らは素晴らしく進化した複眼が二つあり
それとは別に単眼が三つあります。
単眼は光を感知しているという。
そこなんです。人間の脳下垂体との関連です。

生き物たち



エンジェルファームの前庭に勝手生えしている帰化植物のムシトリナデシコの蜜を吸う黒いアゲハ。クロアゲハかと思うと、模様が違います。他の黒系のアゲハも調べましたが、やはり模様が違うので名前がわかりません。



蝶や花は喜ばれますが、この姿はゾゾッとくるかたもあるでしょう。裏山の一部に落ち葉を集めておいたところが、土がふかふかになっています。それがうれしくて土を触っていたら大きなのが出てきました。

全長7cmか8cmくらいあるでしょう。カブトムシの幼虫です。こういうのがカブトムシの成虫のあのりりしい姿になるのだから不思議です。人間も精子や卵子みたいな形から始まって、勾玉みたいな形をした胎児期を経るわけですから、まあ似たようなものです。



自然が豊かであるということは、蝶や花がたくさんあるということではなく、生物相が多様である、様々な生き物が共存しているということです。東京出身の桂子は大分の大自然のなかに来るまではこれを見たことがなかった。実は関西出身の私も実物をみたことがありませんでした。

足が15対、つまり30本もあります。
このときは桂子が見つけました。ゲジゲジです。

今もそう見かけるわけではありません。桂子はこのゲジゲジを逃がしました。見かけは気味悪いのですが、意外に弱い生物で、ハエたたきでちょっとたたくと簡単に死んでしまいます。

ゲジゲジの見かけが気持ち悪いというのは、人間にとって気持ち悪いだけであって、人間中心のものの見方です。ゲジゲジにとっては人間こそ気持ち悪い暴力的な存在でしょう。ハエたたきを振り回して攻撃してくる悪魔のようなやつだと思っているでしょう。



実はゴキブリの天敵であり本当は益虫なのに、気持ち悪いと決めつけすぎかも知れません。それにしても東京から来たころ桂子はミミズすら気持ち悪いと言っていたのに、今ではゲジゲジを見逃す余裕です。



けれどこれは桂子も見逃すことはできません。
このムカデ、ゴキブリを食べています。ゴキブリを食べてくれるのはいいのですが、私たちを刺すことがあり毒をもっています。刺された直後ならレイキヒーリングによって無毒化できることがわかってから、あまり恐れなくていいことがわかりました。刺されてもパニックにならず、心穏やかにレイキヒーリングして竹酢液でも噴霧しておけば大したことにはならない、というか痛みもほとんど起きないことがわかりました。

あと、火傷しない程度の熱湯を刺されたところに流す方法も試みてみたいと思います。こういう毒虫の毒はタンパク毒なので、熱を加えると化学変化し無毒化できるという考え方です。蚊に刺されたときに確かにこの方法は有効でした。

ゴキブリを食べるムカデの写真は2006年10月のものでした。当時それについてブログも書いています。
http://blog.goo.ne.jp/ki_goo/e/e0540bbe3ee9df5ff5d274d5f26ff542



最後にこれ、マムシです。
去年の春、散歩途中に農業用水路にマムシを発見。走って家に帰り、スコップを持って車で戻り、このヘビと戦いました。マムシがいるというのは非常に自然度が高いという証拠になるのですが、この毒は危険なので見つけたら処分せざるをえません。生け捕りにして酒に漬けると強壮剤になり、油に漬けると最高の傷薬になるそうです。古人は生き物をムダにしなかった。ものすごく生命力の強い生き物だから、それを生かしてきたんです。頭が下がります。

バッタの赤ちゃん



一昨日、桂子がバッタの赤ちゃんのことを話題にしました。実はこれは古い話で・・・エンジェルファームの蔵に前に置いてあった藤編みのカゴに孵化したばかりであろうバッタの赤ちゃんが並んでいるのを桂子が見つけ私が撮りました。桂子はその写真のことを覚えていて、それが素晴らしかったと言うのです。

ブログに載せていただろうと思って探すも見あたらず、過去の写真をいろいろ検索しているうちにやっと見つかりました。この写真、なんと2006年8月2日朝8:14のものでした。約8年まえです。



こういう瞬間は自然のなかに暮らしているから遭遇できるのであって、撮影したいと自然のなかに出かけても撮れるものではないと桂子は言いました。確かにそうです。けれど自然のなかに暮らしていてもなかなかこういうタイミングに出くわさないし、出くわしてもすぐにカメラが用意できるともかぎりません。カメラを取りにいっているうちにチャンスを逃してしまいます。



桂子は「エンジェルファーム・ガーデンアルバム」みたいな感じでまとめられないかと言いました。自然を体験すること、自然から学ぶこと、それが私たちのヒーリングの仕事の根底にあると思います。自然観察は私たちのライフワークとなっています。自然の摂理についての探求抜きにヒーリングやセラピー、自然療法の仕事はありえないと思います。



私は素人の技術と素人用のカメラしか持っていないのですが、それで充分と思っています。自然のなかに暮らしているから発見できるものをシェアしたいと思います。なぜこれを撮ったのか、これが私たちの人生に何の意味があるのか、何をもたらしてくれるのか、何を学ぶことができるか、そういう文章を添えられたらと思います。

ボロブドゥール遺跡


出典:whitemonkeynewsbureau.wordpress.com

世界最大級の仏教寺院、インドネシア・ジャワ島のボロブドゥール遺跡。その広大な回廊には仏教説話にもとづくレリーフが施され、登場人物は1万人という。その中のふたりが上の写真。

桂子がマッサージの歴史について調べてくれというので、じわじわやってみます。庭の植物のことや昆虫のこと、温泉や神社のことを調べるようなノリで興味のおもむくままに楽しんで。

上の写真のことを知ったのは、最近取り寄せたRobert Noah Calvert著「The History of Massage」HEALING ARTS PRESS 2002年にあった下記の写真からです。



この本の説明によれば、これは女性のマッサージ師(masseuse:マッサース)に手のトリートメントを受ける仏陀の像という。

女性は実際には手と足に触れているように見えます。力まかせにグリグリやる方法論ではなく、手当療法として今、世界中に広がっているレイキヒーリングのような印象を受けます。



Wikipediaのボロブドゥール遺跡の写真。
現在のインドネシアはイスラム教一色のようですが、8世紀末、ジャワ島では大乗仏教である華厳宗の影響を受けたこんな途方もない仏教寺院を建造しました。華厳宗といえば、巨大な奈良の大仏さまで知られる東大寺が華厳宗です。東大寺の創建は8世紀前半でした。

科学技術の分野については、今の時代は抜きんでています。飛行機、自動車、高速道路、新幹線、パソコン、携帯電話等々。けれど、内的な分野ではどうでしょうか・・・。人はなぜ生きるのか? 宇宙はなぜ存在するのか? 死んだらどうなるかというような、もっとも重要なことはほぼ解明されていません。というか、過去の時代より幼稚な理解が蔓延しているように見えます。

夕方のシンクロニシティ



ふと見上げるとこんな月、午後6時49分。
日が長くなったものです。



ふと見ると東の空に飛行機雲。
その先端には大空を猛スピードで横切る飛行機。
たぶん福岡方面から鹿児島方面に向かう旅客機でしょう。



その旅客機は私が撮った月の方向に進み
じきに旅客機と月とそれを目撃する私がシンクロしました。

古池やかわず飛びこむ水の音

これは古池とカエルとそれを目撃する芭蕉のシンクロニシティでした。

柿食へば鐘がなるなり法隆寺

柿の実とそれを食べる正岡子規と鐘の音の交差。
法隆寺という仏教の特別な非日常的聖地で
平凡な日常的なシンクロニシティ。



夕方撮った写真をフォトショップで拡大。
下は飛行機を拡大。

カモミール満開



ブログご無沙汰しているうちにカモミール満開。



カモミールの花にとまるアオスジアゲハ。



カモミールの花から飛び立つ。

法人としてのエンジェルファームは6月末が決算期です。よって6月末までを休業とし、7月1日からゆるやかに業務を再開することとしました。お待ちいただいている皆様には大変申し訳ありませんが、今しばらくお待ちください。



本日午後7時9分の月。