九州・大分県の内陸部、水清く緑豊かな豊後竹田から発信。
エンジェルファームNEWS
ヤエムグラ
つい最近まで冬枯れの景色だったはずなのに、エンジェルファームの前庭にいつのまにか繁る八重葎(ヤエムグラ)。
八重葎
しげれる宿の
さびしきに
人こそ見えね
秋は来にけり
百人一首の歌です。
九州の内陸部・自然豊かな奥豊後地方に住むまでは、八重葎がどんな姿をした植物なのか全く知りませんでした。探せばあったのでしょうが、ここでは探す存在ではなく、あたりまえに一緒に生きている存在です。
ヤエムグラが繁るさびしい家に誰もやって来ないのに秋は来てくれた
ヤエムグラがどんな植物かご存知ですか?
私もヤエムグラって、どんな植物だろうと思っていました。九州大分の内陸部・豊後竹田に住んだことで、八重葎がどんな植物か知ることができたんですが、実はこの歌で詠まれているヤエムグラはこのヤエムグラではなく、“雑草”の総称、あるいは別の植物であるカナムグラのようなツル性雑草の総称であったようです。
またこの歌でいう“宿”は、宿泊施設(ホテル、旅館)ではありません。私たちが住んでいる家、それがいつまでも在るものではなく、たまたま借りている無常の存在であるとの理解から、家ではなく“宿”と言います。家も肉体も、はかない無常の宿であると・・・
ナメコ原木を裏山に
ナメコ菌の駒を打った山桜の原木を、昨日裏山にこんなふうに設置しました。
左端に枕木をしいて角度をつけることによって、樹を少しだけ浮かすようにしています。
ナメコの菌はまわりやすいと本に書いてありましたが、確かに駒がもう白くなっているものが多いです。うまくいけば、今年の秋にもナメコが収穫できるかも知れないそうです。ナメコが原木で育つのを見るのは初めてなので楽しみです。母も久々に裏山にあがって、シイタケ原木やナメコ原木を並べた様子を見ました。自分が駒打ちしたナメコがこうして早くも菌がまわっている様子を見て喜びました。
スーパーマーケットで売っているナメコは、人工的な環境でボトルを使って大量生産されますが、原木ナメコは、土に触れ、雨に打たれ、雑木林のなかのチラチラした光も浴びます。マーケットに出回らないこういうものこそ、この地方のレストランがウリにできるものだと思います。また原木の切りたおし、穴あけ、駒打ちの自然塾みたいな催しもできるでしょう。まずは自分がやってみて、よかったらみんなにも呼びかけます。
名古屋へ(2)
3月21日朝、阿蘇熊本空港です。ここ豊後竹田は熊本県境なので大分空港より阿蘇熊本空港が近い。エンジェルファームから車で約1時間40分ていどです。
この冬から早春にかけて草木ばかり見て暮らしたので、鉄のかたまりが離陸して大空を飛んでいく奇跡的な風景にあらためてショックを受けました。
座席からさかんに写真を撮っていると、アテンダントの女性が「室戸岬です」と教えてくれました。四国高知県の室戸岬には空海が瞑想のために住んだという洞窟「御厨人窟(みくろど)」があります。そこを訪ねたときのことを思い出しました。その洞窟からは空と海しか見えない。「空海」という名はそこから由来したという。
名古屋の駅前ビル。今回高層ビルが珍しくて写真をたくさん撮りました。飛行機といい高層ビルといい科学技術文明の勝利です。今回飛行機にも高層ビルにもショックを受けました。日ごろ見慣れた風景と正反対の人工的な形態だからと思います。私も田舎の人間になったなあと思いました。
3
コウノメソッドの河野和彦先生の病院のある名古屋市の南大高駅の駅前風景。先生の病院はここから歩いて5分~3分です。
名古屋へ
先週金曜3月22日、認知症治療の第一人者と言われる名古屋の河野和彦先生に母の脳のCTスキャンを診ていただきました。上は病院の外観です。患者である母を連れていかない「家族相談」というカタチで行きました。予約の電話をしたのは1月21日。2か月待ちでした。
http://blog.goo.ne.jp/ki_goo/e/84289cee45371e13b161f18f3d87504f
予約した直後ぐらいから母は前の母の感じに戻り、1月25日に大分市の大病院でCTスキャンと長谷川式認知症検査を受けたとき、「健康です」との診断を受けました。その後も特別に悪化する事態はなく、むしろブログを再開することができるなど、老化は進んでいるとしても、ほぼ以前の感じを取り戻せたと思います。今回の名古屋行きは、“ホリスティックヒーリング”“自然療法”を仕事とする私たちの学びのためぐらいに思っていました。
ところが、母の脳のCTスキャンを見た河野先生は、すぐに「前頭側頭葉変成症」だと診断されました。「すぐに治療を開始しなくてはならない」と。CTスキャンをとっていただいた大分の病院では「健康である」という診断をいただいた旨を説明すると、「誤診です。そんな医者がいるから困ります」と言われました。河野先生の診断によると、脳の委縮の程度も“中等度”となっています。軽度・中等度・高度の三段階の中等度に○が書き込まれました。
ただ、去年の11月12月そして今年の1月前半ぐらいまでのはっきりわかる認知症状態と違い、今は以前の感じにまで回復していること、その背景に毎日30分のウォーキングやお風呂、温泉、湯たんぽ等があると説明しました。すると先生は「フェルガード」を飲み始めたのはいつかと尋ねられました。先生の著書『新しい認知症ケア』のなかに「フェルガード」という健康食品が紹介されており、それは去年の12月半ば頃から始めたと思います。河野先生はそれが効いたのだと断言されました。
http://www.glovia.net/
「フェルガード」も効いていると思いますが、それだけでは今の回復はなかったと思います。「家族相談」ですから、本人を見ないで脳のCT画像だけで判断するので難しい面はあると思います。
河野先生が提唱されるコウノメソッドの大分県初の“実践医”を紹介していただきました。佐伯中央病院の荒木先生です。紹介状も書いていただきました。できるだけ早く、母をともなって荒木先生を訪ねたいと思っています。
鳥の巣箱
一昨日、お客さんから巣箱をいただきました。
保育園のお子さんと一緒に作られたとか。
穴が直径3cmのこのサイズはシジュウカラやヤマガラが
好むサイズだそうです。
以前から、作りたいと思って後回しになっていたのが
とうとう裏山に設置する日がやって来ました。
脚立を建てて、カシの樹の地上3m以上の高さに設置しました。本当は12月ごろに設置して、冬の住居として利用してもらい、それが気に入ったらそののまま産卵場所になるそうです。
ともかく、これを期に巣箱をたくさん作りたいと思います。ムクドリ、ブッポウソウ、アオバズク、スズメ等が巣箱を利用するそうです。
明神池と佐川官兵衛
2月21日に熊本空港に行った帰り、まず弓削(ゆげ)神社によって、南阿蘇の明神池や佐川官兵衛記念館に寄って帰りました。明神池もそれに隣接する群塚(むれつか)神社も気持ちのいいスペースでした。
元会津藩家老・佐川官兵衛は、136年まえの今日、明神池の湧き水を飲んで辞世の句を詠み、群塚神社では必勝を祈願したという。それから官兵衛のことが気になって、彼の墓地のある大分市の大分県護国神社にも行きました。今日、HPのほうにざっとまとめてみました。来月、会津に旅行する予定です。
http://akaiito.angelfarm.jp/index.php?go=vzQkfr
シイタケこま打ち
去る3月1日は、エンジェルファーム設立11周年記念日でした。別に何も行いませんでしたが私たちの酒量がちょっと増えたかも(^_^;)
せっかく裏山があるのだから、きのこの栽培もしたいと思いながら11年間実行できませんでした。今年とうとう裏山のコナラやヤマグリ、ヤマザクラ、ネムノキ、ナツハゼの樹を倒して、きのこ栽培の準備をすることができました。
上の写真は、左から、ナメコ、シイタケ、クリタケの種菌です。1000個づつ入っています。地元のシイタケ農協で購入しました。一袋だいたい2800円程度です。
ヒラタケ、ムキタケ、タモギタケ、アラゲキクラゲの種菌は上記三種の種菌のメーカーである森産業からネットですでに購入済みです。一箱百個ですが。
http://www.rakuten.co.jp/drmori1/
すでに伐採し、1メートルに切ったコナラの樹に、一昨日、裏山で種菌を打ち込む穴をあけてみました。充電式の電動ドリルを使います。
種菌のこまはこんな形です。
これを穴に入れて
ハンマーでたたいて埋め込みます。
この作業をシイタケこま打ちと言います。
この作業を母にやってもらうことを思いつき、昨日、母は朝から夕方までこの作業をやってくれました。最初は喜んでやっていましたが、ちょっときつかったかも知れません。彼女はブログでこんなふうに書きました。
http://blog.goo.ne.jp/keigetsu06/e/e86fa57f0f567222f7b62580fbb9f383
でもきっとよく眠れたはず。睡眠障害は認知症の原因になるとの研究があることコウノメソッドの河野医師の『新しい認知症ケア』で読みました。母は約10年半まえ、父をガンでなくしてから睡眠障害があり、睡眠薬も使っていました。
ひとり暮らしになっていた母が竹田に移転したのはちょうど7年まえ。その当時、となり町の島袋先生に初めてみてもらったときに
今使っているお薬を持ってきなさいといわれて持参した睡眠薬を「こんなもの捨てなさい」とゴミ箱に捨てられた。畑があるなら、そこで働けばこんな薬はいらないと言われた。先生には大感謝しています。おかげさまで母はそれ以来睡眠薬を使っていません。
ただ、もともと冷え性で運動嫌いの母は冬場、特にカラダが冷えて睡眠障害があったみたいです。湯たんぽやお風呂でカラダを温めるようになって今はよく眠れるようになったと言いますが、カラダを動かして働くことも大切だと思いました。シイタケのこま打ちなんかは、ちょうどいい労働になると思います。
アオサギが屋根に
今日午前11頃、エンジェルファームの屋根の上に
アオサギが飛来していることに気づきました。
大型の鳥です。
あわてて望遠レンズを取りに家に戻りました。
警戒して飛び立ってしまうかなと思いましたが
アオサギは屋根の上で悠然としていました。
実はこのかた、2年前に
うちの小池の金魚を食べた鳥だと思います。
味をしめて様子を見に来たのでしょう。
ちょっといい値段の観賞用金魚は
そのときに全部やられました。
今残っているのは、原種系というか
フナに赤い色がついた、すばっしっこい
野生的な金魚、金魚というよりフナです。
それにしてもこの勇姿。
こんな鳥があたりまえにこのエリアに棲息しています。
素晴らしいことだと思うんですが・・・
熊本近代文学館
2月21日に阿蘇熊本空港に行った帰り
南阿蘇の佐川官兵衛資料館に寄りました。
そのとき資料館に貼ってあったポスター。
忘れていました。3月25日までには行かなくては。
会津、東京、京都、山口、大分、熊本を結ぶ赤い糸がくっきりしてきました。
ウグイス初鳴き
エンジェルファームの蔵の後ろの梅の花が満開。
高貴な香りが漂ってきます。
昨日散歩していると、ウグイスの声が聞こえました。
今日は中庭でモンキチョウが舞うのを初め見ました。
桂子はカエルの鳴き声が聞こえたと言います。
春の到来です。
私は昨日から、ジャガイモの植え付けを始めています。