Light in June

文学やアニメ、毎日の生活についての日記。

何者

2013-10-06 02:11:48 | Weblog
いまだ自分が何者にもなれていないことに、焦りを感じる。こういうことに焦りを感じることって今まであんまりなかったんだけどな。周囲の人が何者かになっていき、なっていくであろうという最中に居続けるのは辛いことだ。まあ、これまでは自分のことに精一杯で、周囲の世界を見る余裕なんてちっともなかったのが、最近はちょっと余裕が出てきたってことなのかもしれない(なんて楽観的)。

「私は健康状態がずっとよくなく、どのような種類の研究であれ稀にしか、しかも短い期間しか没頭することができなかった。」

こんなことを書いている研究者(文学じゃないけど)が18世紀にいたのですが、勇気づけられるよね。自分の場合は実に7年以上も「健康状態がずっとよくなく」て、苦しみ続けていて、「どのような種類の(以下略)」わけですが、勉強するには最良の時代を喪ってしまったよ。だからこそ、この期間にたくさん勉強した結果としていま何者かになりつつある人たちに対して「凄いなあ」と感心する一方で、「負けてなるものか」と悔しい気持ちもあるのです。勉強したくてもできなかった悔しさっていうのかな。単に敗残者の哀しみ以上のものがあると思うんですけどね。

華々しく活躍する人もいれば、汚辱に塗れて這いつくばりながら生きる人もいる。自分にはもう前者は無理だけど、後者にもなりたくはない。だから違う世界に行ってみようと思ったんだよな。蓄積された勉強の成果を問う世界ではないところに。そこがどこなのかは分からないままだけど、足掻くしかない。

辛くて勉強できない。勉強を諦めてしまった。好奇心が続かない。本が読めない。苦痛だ。風呂に入る気力もない。そういう状況を克服した視点からではなく、今まさにそうであるという視点から何かを書きたいと思う。そういう視点からでも何かが書けるということを訴えたいと思う。いつか空の光が射し、誰かが自分を何者かであると認め且つ自分でも認められる日が来ることを願うよ。