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ヒトの脳は10%しか使われていないは本当か

2023-07-02 10:32:07 | 自然
脳科学は近年非常に進歩し色々なことが分かってきましたが、外部から脳波などを正確に測定できることが大きいようです。

これによって「記憶」に関してはかなり正確な情報が得られていますが「意識」という点はまだまだ分からないことが多いとされています。

人間の脳は10%しか使われていないという説がありました。これが本当なら残りの90%を使うようになれれば、今よりすごいことが出来そうな気がします。ヒトの脳にはまだまだ未知の力が眠っていると考えるのは、ロマンがありますがどうもこの説は脳科学的に見て間違いのようです。

現在の説ではヒトの脳は100%使われており、少なくとも普通に生活していれば脳の中に使っていない部分はありません。脳は考えたりする以外にも、体を動かしたり内臓を制御したりしています。

眠っている時でさえ脳は働いていて、起きている時よりも活発に活動する脳部位もあるくらいです。一部分だけが動いて他の部分が休んでいるということもなく、全ての部位がそれぞれの役割を果たしながら協調的に活動しています。

このように100%使っている脳の本来の力をもっと発揮させる方法があるとしています。現在よりも性能をアップさせて、記憶力も良くなる方法です。

それは十分な睡眠をとることです。睡眠が足りていないと記憶力は低下し、慢性的な寝不足の脳では本来の100%の力は発揮できません。生活習慣を改めて睡眠を十分にとるようにすれば、超能力は使えませんがこれまでよりも脳の力を開花させることができるようです。

もうひとつマルチタスクを止めることも、脳のポテンシャルを引き出すには重要です。たとえばスマホからの通知を気にしながら仕事をしていると、脳の容量はそちらにも割かれてしまいます。

外からの刺激は脳内の記憶を想起させますので、スマホの通知によって仕事とか関係のない記憶が浮かんで、脳が本来集中すべき仕事の効率も精度も落ちてしまいます。

驚異的な仕組みで動いている脳に、わざわざ無駄な負荷をかけていることが分かれば、脳を疲れさせる習慣は改められるかもしれません。一方何かに注意を向ける習慣をつけるのも、脳にとって良い効果を生みます。

散歩や通勤、通学時に周りの風景や状況を意識的に観察し、今まで気が付かなかった変化が分かるようにするのです。こういった変化に気づくことは、情動を刺激して活性化することに繋がります。

このように十分な睡眠と変化に気づくという簡単なことで、本当に脳が活性化するのかやや疑問もありますが、あまり科学的と思えないことも脳科学の進歩の結果なのかもしれません。


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