ごっとさんのブログ

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大腸ガンに関する驚くべき事実とは

2024-09-11 10:34:51 | 健康・医療
少し前に大学時代の友人に会っとき、大腸の内視鏡検査をしてポリープをいくつかとったという話しをしていました。

実は私はこの歳になるまで胃カメラや内視鏡検査というものを一度も受けたことがありません。若い時はその必要性を感じていたのですが、面倒くさいなどの理由で実施せず、この歳になるともう必要性はないような気がしています。

かみさんはよく受診していますが、その準備などを見ているととても受ける気がしないというのが実情です。大腸ガンについては食物繊維が少なく、脂肪とタンパク質が多い食事が悪いとされています。

食物繊維の摂取不足は、大腸ガンの発生を促すと考えられており、日本でも約10万人を対象にした大規模な調査が行われました。この調査では、食物繊維の摂取量を基に参加者を5つのグループに分けたうえで、その後の10年間に大腸ガンを発症した人の割合を比較しました。

ところが食物繊維を多くとっても、大腸ガンの発症率が下がる傾向は認められませんでした。ただし食物繊維の摂取量が最も少ないグループを、さらに3段階に分けて分析し直したところ、摂取量の本当に少ないグループは、最も多いグループと比べて大腸ガンに2倍なりやすいことが分りました。

もうひとつ大腸ガン発症との関連が疑われているのが、脂肪とタンパク質を多く含む食品、具体的には肉の摂取です。脂肪を摂取すると、肝臓から胆汁という消化液が分泌されて脂肪を分解しやすくします。

胆汁は大部分が小腸から吸収されますが、小腸で吸収しきれなかった一部は大腸まで流れ込みます。この時大腸に悪玉菌がいると、入ってきた胆汁が分解されて、発ガンと関連する物質ができてしまいます。

発がん性物質まで行きませんが、脂肪を多く摂取して胆汁の分泌が増えれば、大腸ガンが発生しやすくなるという事です。各国の食肉摂取量と大腸ガンの発症率を調べると、ニュージーランド、米国、カナダなどが多くなっていて、1人当たりの食肉摂取量が多い国ほど、大腸ガンの発症率がが高い傾向がみられます。

その後日本人8万人を対象に2006年まで実施された調査からは、男性は鶏肉を含むすべての肉、女性は鶏肉を除くウシ、ブタ、ヒツジなどの肉を多く食べると、どちらも結腸ガンの発症率が1.5倍上がるというデータが得られました。

肉を食べる量が増えると大腸ガンの発症率が上がるのは確かなものの、ここまでなら大丈夫という線を引くことはできていません。また鶏肉については研究が不十分で、安全かどうかもはっきりしていないのが実情です。

以上のように疫学調査はあくまで確率の問題ですので、こんな結果は気にせず好きなだけ食べて、健康でいる方が長生きできるような気がします。