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左利きの人は創造性が高い「利き手」と思考法

2023-04-26 10:33:58 | 自然
私は普通に右利きですが、左利きも10人に1人ぐらいといわれており、私の周りにもかなりいました。

何故「利き手」というのができるのかに興味を持っていますが、あまりそういった観点での研究はないようです。左利きの人が訓練して右手を使えるようになった人は多く、苦労しているのかもしれませんが何となくうらやましいと思っていました。

さて左利きの人は、右利きの人と思考方法が違う可能性があることが脳のスキャン画像の解析から明らかになりました。一部のタスクや機能について、左利きの人は右利きの人よりも脳の右半分が活性化する傾向が強いようです。

こうした脳の働き方の違いによって、左利きの人は想像力がより発揮されやすい可能性があると専門家は述べています。文字を書く時や食事をする時、あるいは歯を磨く時左右どちらの手を使うかは、大きな視点でみればそれほど重要な問題ではありません。

科学者たちは100年以上にわたって「人の利き手」について研究を重ねてきました。その研究からヒトの脳の働き方の違いに関する多くの知見が得られることを発見しました。

米ドレクセル大学の研究者は、左利きの人は脳の側性化があまり進んでいないことが、顕著な相違点だと解説しています。脳の側性化とは、人間の大脳が左右2つの半球に分かれており、それぞれの半球が異なる機能を担っているという概念です。

左半球は一般的に、話すことや書くこと、計算、言語、理解を担うとされています。右半球は代表的なものとしては、創造性や音楽のスキル、芸術的表現などの機能を担うと考えられています。

ところが左利きの人に関しては、こういったことが当てはまらないことが科学者の研究により判明しました。大半の左利きの人の場合は、言語に関するタスクを行う際にむしろ右半球が活発になります。

左利きの人は脳の左半球に頼る度合いが低いため、前述した脳の側性化があまり進んでないようです。利き手と顔の認識をテーマとした研究では、左利きの人が顔を観察する際に脳の左右の領域を使っていることが判明しました。

一方この研究に参加した右利きの人の場合は、顔の認識に使われる領域はおおむね右脳に限られていました。

こういった結果から、脳の側性化の度合いが違うため、左利きの人はより常識にとらわれない発想が可能で、創造性という意味で優位に立っているのかもしれないと指摘しています。

ここでは単に脳の活性化を見ているにすぎませんので、本当に創造性の高い分野には左利きが適しているのかは不明ですが、そういった点を追求していくとより詳しい脳の仕組みが分かってくるのかもしれません。


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