ごっとさんのブログ

病気を治すのは薬ではなく自分自身
  
   薬と猫と時々時事

脳のコンディションを整える「睡眠常識」

2019-03-19 10:03:48 | 自然
このところ睡眠についていろいろ見ていますが、睡眠学の分野では次々と新しい睡眠常識が証明されているようです。

昼間の神経細胞の活動の強度は、睡眠の質に大きく左右されるというのがその根幹とされています。

私は昔から健康は食事と睡眠によるという持論を信じていますが、このところ軽くウイスキーを飲んでから寝るという習慣があり、比較的寝つきは良くなっています。

最近明らかになったことが、脳に情報が正確に伝わるためには、きちんと睡眠をとりしっかり脳が覚醒している状態が不可欠だということです。睡眠を十分にとらずに闇雲に勉強したとしても、成績は上がらないということのようです。

睡眠は7時間以上、9時間以内がベストということも明らかになりました。また睡眠時間が6時間以下だと、うつ病発症の可能性が40%という統計があります。反対に9時間以上眠る「過睡眠」の場合は47%で約2人に1人がうつ病につながりやすいとされています。

うつ病は心の病気ではなく、睡眠障害が引き金となって、脳内のホルモンのバランスが崩れたり、脳の活動が低下するためにそのような症状が現れることが多いとしています。

人間は夜の9時ごろから睡眠ホルモンと呼ばれるメラトニンの分泌が盛んになり、10時くらいから成長ホルモンが上がりはじめ、11時ぐらいから腸管の運動機能が低下します。つまり9時から寝る準備を始め、ホルモン分泌が低下する午前3時までが勝負だそうです。

この時間帯に分泌されるホルモンには、肉体の修復機能があると言われています。睡眠は脳の活動が止まっている状態ではなく、単純に休む時間ではないことが現代医学によって分かってきました。

この脳内リズムに逆らって、睡眠のゴールデンタイムに起きていたりすると、体内時計が狂ってくるようです。体内時計は、自分の中のホルモンや脳活動を使って、身体を健全に維持するための命令を発する役割を担いますが、その機能が低下してしまうわけです。

この体内時計をリセットするには、日中外に出て運動することがいちばんで、光を浴びれば視覚系脳番地が活性化し、夜よく眠れるようになります。つまり熟睡するためには、昼間に活動して光を浴びることが大事で、夜ぐっすり眠れば日中を元気に過ごせるようになるわけです。

ここでは9時に寝て6時に起きるという「早寝早起き」を推奨していますが、この睡眠のゴールデンタイム説が必ずしも必要でないという議論もあり、難しいところのようです。

現代人はなかなかこんな時間に眠ることはないと思いますが、それなりに健康に過ごしていますので、これも単に推奨する程度のことかもしれません。