ごっとさんのブログ

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レジ袋を全国一律で有料化

2019-03-10 10:11:34 | その他
先日環境大臣が会見で、全国一律でレジ袋有料化を義務付ける方針を明らかにしました。

エコバック・マイバックを使おうという動きがあるように、レジ袋削減の取り組みは以前から進められているのですが、全国一律レジ袋有料化は何となく納得し難い感じがあります。

レジ袋は広島県のメーカーが1972年に開発したと言われており、1975年以後スーパーなどの商品持ち帰り向けに定着しました。しかし環境省によれば、国内では平成19(2007)年に改正容器包装リサイクル法が施行され、レジ袋をはじめとした容器包装を多用する小売業者に対し、国が定める判断の基準に基づき排出抑制を求めることになりました。

このようなレジ袋削減の動きが起こっているのは、プラスチック製品で自然に帰らない、海洋生物などが誤って食べてしまう、ごみ削減につながる、焼却処分は地球温暖化につながる、石油資源の消費抑制など、地球環境と結びつけた解説が数多く見られます。

ただしこういった意見については、家庭ごみに占めるレジ袋の割合は小さい、エコバックの方が環境負荷が高い可能性などの反対意見もあります。その他の環境問題以外の理由があげられていることも多く、レジ袋削減の動きは様々な理由から世界各国で進められており、日本も例外ではないというところかもしれません。

環境省が2018年にまとめた「プラスチック資源循環戦略」には、レジ袋の有料化義務化(無料配布禁止など)をはじめ、無償頒布をやめ価値づけをすることを通じて、消費者のライフスタイル変革を促します、という記載があります。

すでに一部自治体では、レジ袋を使わない消費者に対して得点などを与えるというようなアプローチが採用されているのですが、「レジ袋を断るとプラス」ではなく「使うとマイナス」になる有料化を進めるのか不思議な気がします。

私の利用しているスーパーでも、ある店はレジ袋を断ると若干値引きするケースと、レジ袋有料の店があります。

本来店で買い物をした場合、それを包装し何か入れ物を準備するというのは、昔からの商店の対応だと思われます。プラスチック削減を掲げるのであれば、それに代わる例えば紙袋などを用意するのが筋のような気がしますが、現在は客が準備しろと言っているようなものです。

このあたりがレジ袋有料化に納得できない部分のような気がします。私の家では猫のトイレ掃除などにレジ袋は便利なアイテムになっていますので、有料化してもレジ袋を使用すると思います。

それでもいわば店に負担させることなく、商品の入れ物を客に押し付けるのを国が主導するというのはややおかしいと言わざるを得ません。