黒ラブ賢と賢パパの薔薇と酒の日々・・・たま~に山

バラ園の仕事をする賢パパが愛犬の黒ラブ賢と飼い主の賢パパ&賢ママの日常をつづります。

富士山の冠雪に関する豆知識

2015-10-15 04:07:57 | ちょっとした知識
連日ブログで紹介しておりますが今年の富士山の初冠雪は先日の今月11日のことでした。

賢パパが登った日がたまたま初冠雪だった2012年のこの時は今年より1ヶ月も早い9月の12日だったし


平年が9月30日で今年はそれよりも10日以上も遅かったと言うので・・・今年が特別に遅かったのかと思っていました。

ところが・・・です。

去年の今日のブログを見たらこんなことが書いてある・・・ぢゃまいか。

で、その時の写真がこれで


これで一件落着かと思ったら・・・そうではありませんでした。

今年が平年よりも11日遅くて去年はさらに遅い14日遅れ。

こう来たら一昨年の記録を調べてみたくなるのが人情と言うものですな。

早速ネットで検索してみると


ありましたありましたよ・・・富士山初冠雪2013


そのブログがこれでありまして・・・当日登っていた山友さんからこんなメールをいただきました。


あわてて外に飛び出してみれば・・・ご覧のような雪化粧でしたっけね~。


そうそう、肝心なのはこのメールの日付であります。

何と・・・10月19日となっております。

と言うことは平年よりも19日も遅い。

2013年から今年までの3年連続で平年よりも遅いと言うのは意外でした。

ならば・・・ずっと遅くなる傾向にあるのかと思ってもっと前の記録に目を通してみれば


平年よりも早かった年をーで現わし、逆に遅かった年を+で現わしてみると
2009:+7日(以下「日」は略)
2010:-5
2011:-6
2012:-18
2013:+19
2014:+14
2015:+11
となっているので特に傾向と言うのはなさそうですね。

ちなみに富士山の初冠雪の一番早い記録が2008年の8月9日で一番遅いのが1956年10月26日だそうです。

この富士山の初冠雪の定義ですが・・・その年の最高気温(山頂における一日の平均)を記録した後で初めての冠雪を初冠雪と言いますから、冠雪を記録してもその後で最高気温が更新されると「初」ではなくなってしまうんですよね~。

更にどうして「初雪」と言わずに「初冠雪」と言うのか?

これははるか離れた麓の測候所からでは雪なのかそれとも霰や雹のようなものなのかを確認することが出来ないからに他なりません。

だから・・・雪でもなんでもいいので白い固形物で覆われたら「初冠雪」と言うことになります。

そう言うことですから剣ヶ峰に気象庁富士山測候所があって常駐観測が行われていた1936年~2004年の間は「初雪」の記録も残されておりまして・・・初雪の一番早い記録が1933年7月8日なんだそうです。

えっ、1933年と言ったら常駐観測が始まった1936年よりも前のことでは・・・と言う疑問を持ったあなたはさすが。

確かに常駐観測はまだ始められてはいませんでしたがこの当時は山頂の「東安河原」と言う所に臨時観測所が設置されていたのだとか。

そして雪の季節になると気になるのが一体どのくらいの間山頂が雪に覆われているのか?

その期間は年平均にして275日と言いますから何と9ヶ月以上にもなるんですねぇ。

雪が積もるようになると賢パパの富士山シーズンはお終いですから・・・来年の5月か6月までは富士山とはお別れです。

その前にもう一回登れると良いな~。