黒ラブ賢と賢パパの薔薇と酒の日々・・・たま~に山

バラ園の仕事をする賢パパが愛犬の黒ラブ賢と飼い主の賢パパ&賢ママの日常をつづります。

まだまだ・・・ですな

2015-05-18 04:33:42 | バラ園のこと
賢パパがバラ園の仕事をするようになってから丸10か月が過ぎました。

バラ園でする作業はいくつかありますが賢パパが日常的に行っている作業は「花切り」と「芽欠き(脇芽取り)」がメイン。

このうち「芽欠き」の作業はそれほど難しくないので初めてやる方でもすぐに覚えることが出来ると思いますが・・・問題は「花切り」の方であります。

仕事場に着いて一番先に確認するのがハウス内の温度でありまして


温度が高ければバラの開花が進みますが・・・反対に低ければ咲かずにつぼみのままでいます。

で、温度確認が終わったら早速作業に取り掛かりますが・・・まずはバケツに水を汲みます。


白い小さな粒が二つ見えると思いますが切り花の鮮度を保持するための薬剤です。

準備が済んだら切り始めますが賢パパはいつもここから着手。


利き目が右なので常に切る花が右手に来るようにハウスの中を移動しながら切って行きます。

切ろうとする花の咲き具合を「咲き前」と言いまして切るタイミングが「切り前」ですな。

むやみやたらに切れば良いと言うものではありませんで・・・一本一本「咲き前」を確認しながら切って行きます。

このオレンジの品種は「切り前」を決めやすい咲き方をするのでこんなものや


これよりも少し硬めのこれでもOK。


切った花は抱えきれなくなったら一旦このような感じでプールしまして


バケツに一杯になるぐらいになったところでバケツに入れる。

こんな具合で作業を進めて行きまして・・・何とか一人前に近づいたかなと思っていたのですが、実際はそんなに甘くはなかった。

このオレンジの花は「切り前」がわかりやすいのですが次に切るピンクだとそう簡単には行きませんよ。

オレンジの時と同じように下から見上げて「咲き前」の確認をしますが


下からでは切るべきかそうでないのかの判断が出来ない花もたくさんあります。

そんな時は上から覗いて・・・まだちょっと早いかしら


これも明日にした方が良さそうと

選んですべてを切り終えました。

そして全部の花を切り終えて次の作業をしている時に園長からのまさかの「ダメ出し」

「あれじゃ緩すぎて切り残した花が明日になると咲きすぎちゃうよ~」ですって。

う~ん、賢パパからしてみればずいぶん慎重に吟味して切ったつもりなんですがねぇ。

園長がおっしゃるにはこの後の気温の変化や湿度なども考慮したうえで「切り前」を決めなくてはいけないのだとか。

そこで、研究熱心な賢パパはそれを検証するため全ての作業を終えた後でもう一度「咲き前」の確認をしてみました。

すると・・・朝の花切りをしてからまだ3時間も経っていないと言うのにずいぶん開花が進んでいます。

これも


これも

朝は自信を持って切るのを見送ったのに・・・この「咲き前」なら当然切らなくてはいけない花です。

これが翌日になるとこんなに開花が進んでしまいますからねぇ。


ざっと数えてみたら150坪に約100本近くも「切りごろ」の花が残っていました。

と言うことはこれだけでずいぶんな機会損失。

う~ん、まだまだ一人前にはほど遠いようでありますな。