外に無く、内に有ること。

美を感じること、自然に生きること。

人間に深みが出たのか?

2010-03-28 10:19:25 | 日記


今日はヴェネツィア派のキーパーソン「ジョルジョーネ」。
ジョバンニ・ベリーニの弟子で、ティツィアーノの師にあたります。

彼はベリーニが作り上げたものを継承して深め、ティツィアーノへと伝えたのですが、30才ほどで亡くなっている。
ジョルジョーネの作品は全てが美しい、それはフェルメールと同様なことだ。

私にとってのジョルジョーネは「嵐(テンペスタ)」と呼ばれる傑作、誰もが認める絵画の頂点の一点。
この絵は私が高校の図書館で美術全集を見ていて、その絵の女性に強く惹かれて、鉛筆で模写したものだ。

今観ると、その女性より背景の風景のほうに強く惹かれる。
う~ん、やはり年齢を経て、人間に深みが出たのか?きっとそうでしょう、、、。

こんな話が載っている、ジョルジョーネの友人が壁画を褒めると、その部分はティツィアーノが描いた部分だった。
それ以来、ティツィアーノには仕事をまわさなかったという、ジョルジョーネさん、その小さいところも、よけい好きになりました。

でもティツィアーノの良いところは殆どジョルジョーネから来ている。
そして私はジョルジョーネのほうが大好きです。

解説の今泉篤男いわく、

「微かに覆い流れている一種憂愁の気配」