紙表紙とは,ペーパーバックのことみたいだけど,ハードカバーってどう訳すの.
日本で言う文庫本と単行本の区別と同じようなもんかな.
内容は、著者が愛読するフラナリー・オコナー作の「賢い血」という小説のペーパーバック版表紙に通俗的なイラストがつけられていたことに不満をもったことから,ペーパーバック版表紙を研究することになるという,ミイラ取りがミイラになる,というべき結果になっていくものです.
不満を持つのも,ある種の感情が動くという事なので,常に気になってしまうからね.
何でだろうという疑問も湧いてくるから,つい調べているうちに好きになることもあるよ.
今朝目覚めたとき急に,30年くらい前に,仕事上で言われた事が,違った意味だったのか,と思った.
その時には,嫌な事を言われただけに思っていた事が,もっと自分が反省するべきだったことのような気がしてきた.
その時の自分の力の無さを,心の底では分かっていても,それにフタをして自分を守ってきたのかもね.
今頃反省するとは,夢のお告げということでしょうか,きっとフタをとっても,自分を守れる心が出来たってことだね.
この本は発行が2002年5月10日になっているのに,2002年6月21日に廃棄本になっている.
内容を考慮されずに,図書館に相応しくないとされたんでしょうね.
著者が不満をもった表紙イラストに図書館も同じく不満をもったということです.
タイトルも素直に「紙表紙の迷宮」のほうが良かったんじゃないかな.
わざと誘惑にした意味もわかるけどね.