外に無く、内に有ること。

美を感じること、自然に生きること。

ああ、麗しのウルスラ姫。

2010-03-27 04:42:23 | 日記


今日はなぜか美味しそうな名前の「カルパッチョ」。
ヴィットーレ・カルパッチョは「聖ウルスラ伝」の画家として知られている。

カルパッチョは、美術史上はあまり重要な画家とは言えないが、その素朴な描写力が長所になっている。
もしも意図的にしているとしたら、この魅力的な画面にはならないだろう。
解説では「カルパッチョの芸術的性格ともいうべきものは、表現の暖かさである。」と暖かく書かれている。

カルパッチョは努力家であるのは、舞台装置としての背景の丁寧な描写に感じられる。
このシッカリした舞台があってこそ、この人形劇のような人物たちが生き生きしてくる。

評論家ジョン・ラスキンはこの「聖ウルスラ伝」主人公のウルスラ姫にかなり深く2次元萌えをしていたらしい。
それもそうだなあと想わせる、お姫さまキャラに描かれているのが、面白い。

解説の目形照いわく、

「ヴェネツィアの生命の魔術的発現」。