これは,ジェンティーレ・ダ・ファブリアーノ画の「東方三博士の礼拝」を衝立てにしたもの。
クリスチャンの方からいただいたきました。
東京千代田区に20年くらい同じマンションに住んでいました。
5階に5年,3階に15年ほどですが,その5階に住んでいた頃,隣に居た30才くらい年長の女性です。
5階から,3階に引越する時に話すようになり,その後は近くの洋食屋でお会いすると同席したりしていました。
ずっと看護婦さんをしていて,退職後はボランティアで病院を手伝ったり,お茶の先生をしたりしているということでした。
ある夏の夜中零時頃に,マンションのコインランドリーに行きますと,その方がベンチに座っていました。
私,「こんな時間にどうしたんですか?」
その方,「あなたが来るかと思って待ってたの」
その後少し話をして,エレベーターで別れました。
その後2,3日して,洋食屋にいきますと,
店主,「いつも御一緒している方が亡くなったの御存知ですか?」
私,「3日ほど前に会いましたよ」
店主,「そんなはずはないと思いますよ,検死では一週間ほど前にお部屋で倒れて亡くなっていたそうですよ」
世の中,色んな事がある。
その想い出は,私に,深く考えなくていいこともあると,教えてくれます。