外に無く、内に有ること。

美を感じること、自然に生きること。

交響曲「画家マティス」の画家

2010-03-24 10:09:11 | 日記


今日もドイツルネッサンスから「グリューネヴァルト」。
ヒンデミットの交響曲「画家マティス」はこの画家マティアス・グリューネヴァルト が描いた「イーゼンハイムの祭壇画」を題材にオペラ化したものだそう。

かなり前に美術番組で、数人の美術評論家や画家が「世界の名画ベスト10」を選ぶ番組があり、全ての人が「イーゼンハイムの祭壇画」を挙げていた。
確か、東山魁夷も挙げていたので、10年以上前の番組だったのだろう、そうでないと少しコワイことになります。
そんなくらいに圧倒的な絵画を描いたグリューネヴァルトなのですが、祭壇画というのは何枚もの絵の組図なのでちょっとずるいです。

デューラーは宮廷画家だったグリューネヴァルトに素描を贈り、宮廷などに紹介を望んだらしい。
でも全てが謎に包まれた画家と書かれているのに、何故そんな小さなエピソードが残っているのかは分かりません。

バウハウスのヨハネス・イッテンの「色彩の芸術」ではグリューネヴァルトの色彩について解説していたのを記憶している。
内容は忘れてしまいました、忘れたけれど確かだ、う~ん、確かかも知れない、記憶ってどこかで入れ替わる場合もあるし。

解説の高橋巌はとても的確に、いわく、

「冷酷なまでの写実主義と忘我的幻想、
 悪魔的残忍さと神的崇高さとの重なり合い」