稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

体幹を鍛える素振り(2016年12月8日)

2016年12月09日 | 木曜会(誠先生の剣道教室)
昨夜は風邪気味のため出稽古は中止。でも顔だけ出した。
出稽古先で先輩に会ったので昨夜の素振りの復習をしてもらった。
体幹がブレるのは仕方が無いが、歩幅が狭すぎ、かつ早く振り過ぎである。

かなり前だが、S師匠に素振りを指導していただいた。
細かい指導は無かったので自分なりに解釈したのが下記である。
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1)背筋を伸ばし胸を開いて構える。
2)顔はうつむかず仰向かず後頭部が背骨に垂直になるよう意識する。
3)左足荷重のまま、右足を床に擦ったまま出来るだけ前に出す。
  (ゆっくり大きく伸びやかにする)(決して左足で蹴ってはならない)
4)この時、左足が途中で横に向かないように注意する。
5)右足出すと同時に左拳を振り上げる。左手が主導で右手が追従のイメージで。
  (横から見た位置だと、構えた時の右拳の位置まで左拳を持っていくようにする)
6)振りかぶりは大きく、上腕が耳の横。(剣先は水平より下げる)
7)肘の開きは構えた角度のまま。決して横方向に開かない。
  (横に開く振り方だと、振り上げた時に、特に右手が横握りになってしまう)
8)右足の移動が終わると同時に振り上げきる。
9)左足の移動が終わると同時に振り下ろしきる。
10)この時の左拳は胸の前、右腕は床と水平の位置となるように。
  (左拳が口元や喉元で止まる人もたまに見かけるがこれは駄目)
  (大きく下まで振り下ろすという素振りをオプションとしても構わない)

11)右足荷重のまま、左足を床に擦ったまま出た分だけ後ろに出す。
  (ゆっくり大きく伸びやかにする)(決して右足で蹴ってはならない)
12)左足の移動が終わると同時に振り上げきる。
13)右足の移動が終わると同時に振り下ろしが終了。

14)全体として顔、胸、腰、足のいずれもぐらつかないことが重要。
  (全身の各部位が一致し、重心のブレが無い、究極の安定感を追及すること)
15)足を出して頭が垂直に少し下がるのは仕方が無いが、前後や左右にブレないように。
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これが案外と出来ない人が多い。
私も出来ていなかったし、今でもS師匠のレベルにはほど遠い。

振り上げた時の剣先は水平より下げるなという指導が多いが、
敢えて水平より下げ、時にはお尻に付くぐらいに大きく行う。
これによって肩を使った動きが出来る。背中を使って振れるようになる。

誰でも体幹のブレは生じているのだが気が付かないことが多い。
現に先輩の頭は前後左右に動いているし、胸と腹と腰が別々に動いている。
でいて、本人にまったく自覚が無いのが困りもの。

自覚するには、この素振りをゆっくり大きくする必要がある。鏡で確認するも良い。
前後で4~5秒間かける。早くやると誤魔化してしまい自覚出来ない。
上達すれば早くやっても良いが最初から早くやっては意味がなくなる。

竹刀や木刀が無ければ素手でも構わない。素手ならどこででも出来る。
体幹を鍛えたら攻めが効く。中心を割るような安定した打ちが出来るはずだ。

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