稽古なる人生

人生は稽古、そのひとり言的な空間

剣道称号「教士」筆記試験(2018年11月10日)

2018年11月11日 | 剣道・剣術
骨折や仕事のため、やっと数年遅れての受験となった。
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行事名: 剣道称号「教士」筆記試験(兵庫県会場)
開催日: 2018年11月10日(土)
会場名: 神戸市勤労会館
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剣道教士の称号は戴いたからと言って特に何も変わることもなく、
敢えて受けないという剣道七段もいる。
受審料が 20,550円、受かったら登録料が 68,900円、計 89,450円もかかる。
教士の称号は、地方審査の審査員や、京都の剣道祭の立ち合い
などしなければ、必要無いし、な~んにも役に立たない。
ほぼ9万円もかかる費用が何より惜しい・・という気持ちもわかる。

しかしでも、段位や称号は、足の裏にくっついた飯粒のようなもので、
「取らないとなあ、気色わるいんもんなんや」とは、
養正会の会長だった、故 田坂覚先生の言葉である。

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試験勉強は小さな頃から苦手で、特に暗記ものはからきし駄目である。
試験は3時限あって、1時限目は選択問題、
2時限目は選択問題と記述問題、3時限は小論文ということだ。

普段はワープロに頼りきりで漢字をキチンと書けない危険性がある。
読めはすれども書け出来ず・・である。

で、使いそうな漢字だけをひたすら覚えた。
修錬、鍛錬、錬磨(「錬」は「練」と間違いやすい)、蹲踞、技倆、頸部、
熟達、精通、倦怠感、脱力感、強さと冴え、提刀、尊重、旺盛、平和繁栄。

いつもは書ける文字でも、緊張していると出てこない可能性もある。
その他、大丈夫と思える漢字も同時に書いて覚えるようにした。
あとは、剣道の理念と、修錬の心構えだけは丸暗記。

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10日の朝は生駒の武道館に寄って往馬玄武会に顔だけ出した。


(朝の生駒市武道館)

事務所に行き、少し仕事して自転車で駅まで行って三宮まで。
三宮で昼食とコーヒータイム。試験会場は駅近くの神戸市勤労会館。
12時半から受付開始となっていたので、ちょうどに行ったら、
すでに受付は始まっていて、席はほぼ埋まっていた。


(12時35分に撮影、13時10分から説明が始まり13時半から試験開始)

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1時限目 13:30-14:20
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1)指導法、2)試合・審判

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2時限目 14:30-15:20
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1)日本剣道形、2)称号・段位、3)健康・安全
(下記の2問中1問を出題)
(1)熱中症の種類、症状および予防対策
(2)剣道用具の安全管理

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3時限目 15:30-16:30
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小論文(下記の2問中1問を出題・・約700字程度)
(1)剣道における指導のねらい
(2)剣道指導者としてのあり方

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1時限目は、穴埋め式の語句を選ぶ試験だから楽勝。
2時限目も、1)と2)は同じで楽勝。
3)健康・安全は「剣道用具の安全管理」だった。
竹刀のささくれや割れ、甲手などの破けなど、普段やっている事や
思っている事を書き連ねたら行数が一杯になった。これも楽勝かな。

3時限目は「剣道指導者としてのあり方」だった。
普段から文章を書くのは好きなので特に困りはしない。

ただ、まとまった文章を書くのは20年以上も記憶が無いほどで、
もともと筆圧が高いほうなので3Bのシャーペンは脆くてポキポキ折れる。
途中で何度も右手を振ってコリ(こわばり)をほぐしたほど。

そんなこんなで順調に書き進み、
30分を過ぎたら出て良いというので試験会場を出てきた。
急いで事務所に戻り、防具を車に積み込んで生駒武道館まで。

宝剣会の稽古は3人しか集まらず。
切り返し、基本打ち、そして少し長めの地稽古。
少し肌寒い気温だったが汗だく息あがりの厳しい稽古だった。


(少し遅れて行ったので、大急ぎで着替えて防具を着ける)


【感想・反省点】

教士の筆記試験は思ったよりも楽で拍子抜けしてしまった。
簡単過ぎるとあまりありがたみを感じない。
教士の称号は戴いてから自分で磨いていくものなのかも知れない。

選択方式の問題は、空白の数と選択文字の数が同じだから
1つ間違えると2つ間違えることになる。
自信が無ければ空白のまま進み、あとで埋めるとピッタリ収まる。

審判法のみ ○×形式。
「相前後して場外に出たら両方を反則とする」で一瞬迷った。

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宝剣会の稽古ではバテてしまった。
いつも通りの近間から始まる師範の稽古。
こちらは間合いを取りたいので交刃まで少しだけ下がる。
下がるとぐんぐんまた入られるので攻め足から面を打つ。
面を打つと決まったように手元を上げて防がれる。
防いだ右小手を斜に打つと「真っすぐ打て」と叱られる。
仕方が無いので面を打つとその場で返し胴をされるのだ。

前回は右脇腹が赤く腫れた。
今回は胴着の中の右脇腹に手拭いを忍ばせた。
効果はバツグンで、胴を打たれてもかなりマシである。

攻め足をすると小手を打ってきた。
抜いて大きく面を打ったらドカンと当った。
この打ちは珍しく褒められたが自分としては不本意である。

最後は打ち込み稽古と切り返しで終了。
3人だけの稽古だが中身は濃かった。
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