博多の道路の陥没には驚いた。
昨年の8月末に七段審査のため陥没したすぐ近くのホテルに泊まった。
陥没した歩道も歩いた。博多駅前のきれいな街並みだったのを覚えている。
今回は、早朝だったので大きな怪我や死人が出なかったのは本当に良かった。
5年ほど前に民主党支持の剣友と激論したことがある。
彼は公共投資は無駄で汚職の温床にしかなっていないと言い張る。
国の借金が増えた今、節約こそが今の日本に必要な政策だと言い張る。
昔、汚職がはびこったのは確かである。談合も確かにある。
電機機器メーカーに勤め、設備設計や施工を手伝った経験からわかる。
おそらく今も少なからずあると思う。そして敢えて言うが公共投資は必要なのだ。
そして国の借金は国民の資産であり恐れるに足らないというのが私の理論なのだ。
箱モノを作るのは反対する。不要な博物館や美術館、何とかホールなどは大反対。
しかし選挙で票になるのは箱ものだから、不要な建築物はどんどん増えることになる。
そして不要な箱モノの維持管理で予算が消火される悪循環が起きる。
本当に必要なのは票にならない公共投資だ。下水、水道、道路、橋、隧道、河川など。
これらは昭和30年代に作られた物が多く、今、著しく老朽化しているのである。
老朽化しているのに票にならないから予算化されないのが大問題なのである。
このままでは下水道は未整備のまま、水道は漏水し、道路は陥没しする。
橋は崩れ、隧道は埋まり、河川は氾濫し、護岸は崩壊するのである。
ところが関係各省も、地方自治体もいたって無関心で諦めているのが現状だ。
公共事業、つまりインフラ整備に関する土木工事予算は現在驚くほど減っているのだ。
博多の道路陥没も水道管か下水管から漏れた水が原因とも言われている。
これは日本中どこでも起きうる事故である。公共事業の在り方そのものから考えて欲しい。
インフラを整備すればあらゆる経済は活性化する。GDPは確実に増える。
お金も回りだし相対的に借金は減る。国民の暮らしも豊かになるのである。
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