
綺麗事抜きにして、人間関係ってのは何かしらの利害関係ありきだと思っている。
利害関係がないとなれば関係性は破綻し、人は離れて行く。
利害関係のない間柄と言う人もいるが、落ち着く、話が合う、価値観が合うということも一つの利害関係と言えるのではないか。
では、長らく生活の主体となっている柔道に係る利害関係とは何かと考えた時、相手が私に求める第一は間違いなく『子供を強くして欲しい』である。
勿論、強くなることが全てではなく、強くなるための過程や周囲の人に対する感謝や思いやりの気持ちだったり、伝えるべきことは多々あるとは思うが、現実的に求められていることは『強くして欲しい』や『結果』だと認識している。
一方で、こちら側の利とすれば、自己満足、自己陶酔、承認欲求の充足になるだろう。
私自身も、子供達がして貰ったことを還元したいという気持ちもありつつ、求められることに応え、役に立てたと自己満足したいがためだと思う。
なので、求められず、また、要望に応えられないと成り立たない関係とも言えるのかなと。
利害関係と聞くと、聞いた感じは良いイメージではないけど、正直、私自身はウィンウィンの関係性なくして居れるような世界ではないと思っているし、求められもしないのに居座れるような根性もない。
承認欲求の強い老害ほど無様なものはない。
引き際は潔く、かっこいい大人でありたいものだな。