HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

サラサモクレン(更紗木蓮) 

2021-03-27 | 春 白色系

須磨では辛夷の樹に継いだ木蓮と、更紗木蓮が咲いた。
更紗の方は少し時期が遅れてしまったから、汚れが目立ちはじめている。
この木には未だにハクモクレンの表記がそのままになっている。
だから今でも白では無いハクモクレン、などと揶揄されている。


▲ 最初は「サラサレンゲ」としていたこの花。▼















▲ 花びらは9枚に見えるが、花弁6、萼片3 ▼

サラサモクレン(更紗木蓮) 
モクレン科モクレン属 Magnolia × soulangeana(Magnolia x soulangiana)
サラサモクレンは、ハクモクレンとモクレンの交配種に位置づけされている。
  ハクモクレン(白木蓮) Magnolia heptapeta(=Magnolia denudata )
モクレン(木蓮、木蘭)Magnolia quinquepeta(= Magnolia liliiflora)
サラサモクレンにはサラサレンゲ、ソトベニハクモクレン、ソコベニハクモクレン、ニシキモクレンなど

幾つもの名前が別名として挙げられており未だに決めきれないでいる。
「サラサレンゲ」の学名などに関する考察論文はこのサイトを参照

ここの花を見る限り、いい加減な解釈だけれど「ソトベニハクモクレン」が一番似合っている気がする。
(2021.01.20 須磨離宮公園)

 
▲ 左は花期のサラサモクレン。右はコブシとモクレンが一緒に咲く樹から見たサラサモクレン(背景になっている白) 
モクレンなどを増やすのに、コブシを台木として接ぐことは植木の世界では普通だそうだ。▲


▲ サラサモクレンの冬芽・葉痕 ▲
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ハクモクレン開花直前 モクレン(紫木蓮)の花 コブシの冬芽
須磨のサラサモクレン・冬芽 森林のサラサレンゲ・冬芽 



2 コメント

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サラサモクレン (こいも)
2021-03-27 23:52:12
林の子さん
サラサモクレンにも種類が色々あるのでしょうか?
また違った花姿に感動しています。
青い空にと~っても綺麗ですね。
サクラの頃はあまり青い空に恵まれない気がしてなりません。
青空を背景に桜花を眺めてみたいです。
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サラサモクレン (林の子)
2021-03-28 09:30:06
サラサモクレンに種類がある…と感じるのは、モクレンとハクモクレンの交配種・雑種だからなのかと思います。
交配親の性質が出てくるのでしょうが、花の大きさや色合いなどで
それぞれに違った印象を受けることになるでしょうし、
「サラサモクレン」の別名として挙げられているからだと思っています。
私がいつも撮っているものには未だにハクモクレンの表記があるのですが
考えてみればモクレンと呼ばれているものより白い…程度のことなのかも知れません。
花弁全体が細くて表裏共に濃い赤紫のものだけがモクレンなのだとも思います。
ですから、交配したものの元の姿によって様々な「更紗」が登場するのでしょうね。
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