
マンサクは学名Hamamelis japonica、「これが純粋種のマンサクです」と紹介されたものは
貧相な木だったし、リボンというよりも糸のような細い花弁。
それでも何年か後には枯死してしまったから、今では比較のしようもなくなってしまった。
今、植栽されている多くは、山に自生していたものを移植したとされるマンサク類や、
そのマンサクとシナマンサクの交配種、適当な名前がないのでハマメリス・インターメディアと呼ばれているものなど。
幾つもの園芸種名が付けられ、植物園などでは時にその名札が下がっている。
よほどの自然環境に育っていない限りは、その交配種・園芸種なのだろうと言われる。
ただ「総称としてのロウバイ」の中にソシンロウバイを含めているように
「総称としてのマンサク」の中にすべてを含めた形で通用している。
敢えて、マンサク、シナマンサクと呼んだところで、根拠など示すことは素人には不可能に近い。
時には、花が咲く頃にも前年の葉が枯れ残っているのはシナマンサクです、の風聞も聞こえる。
花が良く見えるようにと、前年の枯れた葉を落とす手間暇をかけて、マンサク表示をなさる場所さえある。
いずれ「正式にこうです」と示されるまではあいまいなまま残しておこうと思う。
もう一つ、マンサクの語源も、春に先駆けて他の花よりも早く咲く、「まず咲く」の転嫁だとか
花がびっしりと咲いて「豊年満作」の様子だから、などとまことしやかに伝わっているようだけれど、
古来の自生種がそのような姿だったとはどこにも記述されていないから、
人それぞれの感覚で語源を語れば良いことだし眉唾物だと思っている。
▲ この橙色が混じり始めている。▼
アカバナマンサク(赤花満作) マンサク科マンサク属 Hamamelis japonica var. obtusata f. incarnata
学名部分は、須磨の名札表記をそのまま採用している。
シナマンサク(支那満作)マンサク科マンサク属 Hamamelis mollis
或いは マンサクとシナマンサクの交配種 Hamamelis x intermedia
(2022.02.14 須磨離宮公園)
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シナマンサクの冬芽・葉痕 アカバナマンサク表記の冬芽・葉痕
秋のシナマンサク 須磨のシナマンサク 赤花種 アカバナマンサク・シナマンサクの花後
上が池公園 森林のシナマンサクほか 森林のシナマンサク 森林の赤花種
新見のアテツマンサク
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