HAYASHI-NO-KO

北岳と甲斐駒ヶ岳

オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢)

2023-01-07 | 草本 芽生え・ロゼット

幾つかの春の野辺の花が、秋の終わりから咲き始めている。
真冬に??などとは言うまい。
雑草と一括りにされている草の花は、勝手気ままに広がるけれど
何時までもその場所に安泰とは限らない。
だからこそ、秋の暖かさの中でも精一杯広がるのだろう。
人が勝手に春の暖かさの中だけで見ているに過ぎない。




▲ 充分に広がった草むら、花も一つ二つと咲いている。▼

(2022.12.05 中八木)




▲ 早くに場所どりしておかないといけないから、少しくらいの寒さは厭わないで広がる。▼









(2023.01.01 松江)


▲ 早く広がった場所では、寒さで霜焼け? ▼

オオイヌノフグリ(大犬の陰嚢) オオバコ科クワガタソウ属 Veronica persica
(2023.01.06 明石公園)

 
▲ 花・めしべ  果実・種子 ▲

 
▲ 元祖?イヌノフグリ 花は小さいけれど、果実はオオイヌノフグリよりもフグリ似 ▲

【イヌノフグリ 考】
イヌノフグリ、その外来種がオオイヌノフグリ、「大きな、犬のフグリ」でも「大きな犬、のフグリ」でもない。
在来のイヌノフグリより花が大きいから「大きな、イヌノフグリ」
果実の様子から最初に付けられたのが「イヌノフグリ(犬の陰嚢、当然雄犬)」フグリは陰嚢の古語で見た目はそっくり。
それはそれで通れば良いのだけれど、昨今ではネット上での改名論者の話が喧しい。
瑠璃唐草、天人唐草、星の瞳…、俳句の季語にはなり得ない造語だし、差別?だと思っている。
時にはフグリを「殖栗」と書くことも増えているそうだけれど
「うえぐり」さんもいらっしゃるから注意しないといけない。

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オオイヌノフグリ2022  0116 0209 0216 0228 0311 0322
昔の画像 2013.02 2013.03

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2 コメント

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人が勝手に春の暖かさの中で・・・。 (こいも)
2023-01-14 21:20:53
林の子さん
やっと気がついたことでした。
今までこんなに寒い中でも健気に咲きだして・・・
そのようにずっと感じていました。
今年は、やっと理解できたように思います。
人が勝手に暖かさの中で・・・と見ていたのですね。
秋の終わりから咲き始めているのですね。
色々見させていただきながら、納得です。
こいもも、これらの小さなお花のように頑張れたらと思います。
ありがとうございました。・:*:・(*´ー`*人)。・:*:・。
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全部じゃないですけれど。 (林の子)
2023-01-14 23:22:41
「雑草」と一括りにされているもの全てが同じじゃないですけれど
かなりの草が秋にも花を咲かせて種子をばら撒いています。
春の花と人間が決めつけている、或いは咲くとは思わない時期に咲いているので
時には狂い咲きなどと言われてしまうようですね。
植物の持っている時間感覚は、人が持っている時間感覚とは違っていて当然。
与えられた環境に馴染めなければいつかは絶滅してしまうでしょうから。
共存することが難しいのでしょうけれど、残されている自然は、残しておきたいですね。
人が幾つもの人工物を作り上げ、花壇を整備したり、公園を作ったりしても
その為に無くなった自然は戻りはしないでしょうから。
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