二年前にミヤギノハギと一緒に上がっている。
どれが何萩なのかわからなくても秋には萩。
(2021.08.07 須磨離宮公園)
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ビッチュウヤマハギ(備中山萩) Lespedeza thunbergiisubsp. thunbergii f. angustifolia
ミヤギノハギ(宮城野萩)マメ科ハギ属 Lespedeza thunbergii
ツクシハギ(筑紫萩)マメ科ハギ属 Lespedeza homoloba(=Lespedeza sendaica )
ツクシハギの萼裂片は萼筒より短い。
上の萩は萼裂片が萼筒と同長かやや長くて先が尖っており、ツクシハギではない可能性もある。
広義のミヤギノハギにはビッチュウヤマハギ、狭義のミヤギノハギ、シラハギが含まれるという考えが主流になっている為
上の画像も広義のミヤギノハギに含まれるビッチュウヤマハギとするのが妥当と思える。
【根拠になった解説】
シラハギが植えられているところで見られることがよくあるので、先祖返りしたものがシラハギの苗に混入しているのかも知れません。
萼裂片が萼筒と同長かやや長くて先が尖っており、成葉(若葉でない葉)の表に伏毛があることから、ツクシハギではありません。
広義のミヤギノハギの中に品種としてビッチュウヤマハギ、狭義のミヤギノハギ、シラハギが含まれるという考えが主流になってきており、この場所に植えられているものは広義のミヤギノハギと思われます。
葉の形が細長くなくて先が尖っておらず、成葉の表に伏毛があることから、狭義のミヤギノハギではないとしました。
萼裂片が萼筒と同長かやや長い程度であり萼裂片に紫色の筋が見えないことから、ニシキハギではないとしました。
ニシキハギはビッチュウヤマハギの別名とされてきましたが、最近ではビッチュウヤマハギが栽培されている間に他のハギと交雑してできたものであることがわかってきており、野生種ではなく園芸品種とされています。
(2021.08.07 須磨離宮公園)
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【萩の特徴について 葉、花序などの抜粋】
ヤマハギLespedeza bicolor 頂小葉は大きく、葉全体も大型。萼裂片の先は尖るが萼筒よりは短い。
ツクシハギ Lespedeza homoloba ヤマハギより葉は厚く楕円形、葉先は少し凹む。
花序は長く、葉の上に突き出る、翼弁が濃赤紫色。
マルバハギLespedeza cyrtobotrya 花序枝も葉柄も短かく、花序枝が見えないほどに花が固まって咲く
ミヤギノハギLespedeza thunbergii 小葉は先端が尖り、他に比べて細長い印象。萼裂片は先端が長く伸び萼筒よりも長い。
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ツクシハギ ミヤギノハギ2021 ミヤギノキバ シロバナハギ2022
ヤマハギ2023 ヤマハギ・江戸絞り2023 チョウセンキハギ2023
ミヤギノハギ シラハギ(シロバナハギ) ニシキハギ・キハギ マルバハギ
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