渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

キューのバンパーゴムの形

2023年05月10日 | open


キュー尻のバンパーゴムは、
はっきり言うと、このような
フラットな底面の物は良くな
い。


理由はゴムのエッジが鋭角で
ある事と底面がフラットであ
る事の2点。


なぜそれが良くないかという
と、キューを立てて保持した
際の角度は常に真っ直ぐ直立
ではないからだ。むしろ真っ
直ぐ直立させて床に尻を着け
るほうが少ない。
その際に、底面フラット形で
ゴムの角が直角に近い鋭角の
物では、傾けたキューの自重
が一点に負荷がかかる為、ダ
ンパーゴム、バンパーゴムと
しての仕事を充分にこなせな
いからだ。これは物理的に。
なので、キューの防護ゴムの
底面と角は緩やかなRを構成
していて、「点」ではなく、
「面」で外力を受ける形状の
ゴムのほうがダンパー機能と
しては優れている。
容積と重量は増すが、この事
は物理的な事実として動かし
難い。

こうした形状のゴムのほうが
ダンパー機能をまっとうする。


TADのようにキューエンドキャ
ップの角のRとゴムのRを繋ぐ
線で設計してあるキューも、い
かに外圧負荷をかけないかの工
夫が設計思想としてある。
これは私のオリジナル作品。
TADタイプ。

こういうゴムは軽量化には
役に立つが、衝撃吸収の為
のダンパー、バンパーとし
てはラウンドタイプよりも
かなり機能性は低い。


こうした形状の物がバンパー
としては優れている。


小型のこれも非常に機能性が
高い。


同じメーカーであっても、かつ
ては優良形状のゴムを使用して
いたが、廉価版メーカーに変容
後には、見た目のスッキリさの
みを重視してフラットゴムに変
更したメーカーもある。

 ↓


アメリカン・プール・キューの
カスタムキュー・ビルダーは対
衝撃用のゴムひとつにもこだわ
る。
多くが今でもRの角と底面を持
つラウンドボトムを選んでいる
のには意味がある。

フラットボトム&直角エッジの
エンドゴムは良くないのだ。
物理的な道理からして。


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