渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

東京快速ロードマップ ~京浜島~

2023年06月04日 | open


(京浜島 June,1983 on HONDA MBX50)







40年程前、東京湾の京浜島は
夜景と走りのエリアだった。
向かいには羽田空港があり、
夜、飛行機が離発着する光景
はとてもドラマティックだった。

40年後の2023年は道割りが
変わり過ぎた。
島内の周回もできなくなった。

1984年の京浜島。赤矢印が上掲
画像の私がブレーキングしている
コーナー。


(2023年)


旧道の痕跡が残っている。
かつては対面通行で直角の
コーナーだった(上掲トップ
の画像)。今は右回り通行で
Rを緩く取り、内側に一方通
行の新道が開通している。
これはこれで右の複合コーナー
で現況も面白いダブルコーナー
になった。このワンスポットだ
けでも面白いポイントとなって
いる。一方通行ノーシグルナル。
走り屋がいた頃ならばベスト
スポットとなっただろうが、
走り屋も乗り屋もほぼ消滅した
現在、ここをわざわざ走りに行く
人はまずいないだろう。


昭和島も京浜島も高速道路開通
による大改修により、一方通行
が増え、道のレイアウトも大変
更された。

しかし、今は走りのスポットと
してではなく、風景を楽しむ
場所として訪れる人もいる。
京浜島は東京の穴場だ。
景色と雰囲気。
かつて周辺は今の未来都市の
ようなものではなく、貯木場
や野鳥公園がある自然あふれる
場所だった。今は台場周辺も
湾岸未来都市然となってしま
った。
だが、ここ京浜島の臨海エリア
は島内の道割りは変われども
海の景色と公園の造作はそのまま
だ。憩いの場所。ドライブや
ちょい乗りツーリングにもおす
すめの穴場。

二輪で訪れる人もまだいるようだ。




この風景だけは40年前と一つも
変わっていない。
夜、一人でここに来る。
あるいは友と恋人と来る。
落ち着いた時が流れる。
京浜島の公園から見るこの
景色は昔のままだ。


時を刻んでも変わらぬ風景。
変わらぬ場所。
いつもそこに行けばそれがある。
それゆえに落ち着ける。
東京ではこうした場所は珍しい。


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