渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

ハマ路地

2023年09月02日 | open



ハマの裏路地。
これがザ・ヨコハマだ。
いいね~。
映画やドラマのセットみたい
だしょ?


こちらは本物のセット。
完璧な新宿の裏路地も、店も
全部セット。
すげーぜ、これは。
あまりに人気ドラマなので
韓国と中国でまったく店構え
も同じようなセットでリメイク
作品が作られたくらい。




全くセットには見えない。
これ、新宿ゴールデン街界隈だよ、
まるで。


店内。よくできてる。
大道具さんの「時代着け」が
素晴らしい。


名作ドラマです。
そして、新宿ゴールデン街、
新橋烏森神社境内、五反田
新開地、横浜駅近に行けば、
このような路地が現実にある。
現実の人のドラマが繰り広げ
られる路地が。
私は独身時代、このような店

で毎晩飯食ってた。


ネットで見つけた拾い物。
新宿「古茶(こちゃ)」である。
銀のスーツが私だ。これは1990年。


『深夜食堂』の「ビール〇本まで」
という張り紙はこの店の張り紙が
モデルになっている。店も古茶が
原型モデルだろう。
唐十郎さんも足蹴く通っていた
新宿の知る人ぞ知る戦後からの
店だった。店主は「おばちゃん」
と客から呼ばれて慕われた新宿
の母のような北海道出身の人。
私の母よりも年上だ。でも皆から
は「おばちゃん」と呼ばれていた
し、私もそう呼んだ。
おばちゃんの作ってくれる飯を
私は毎晩のように仕事帰りに食
べていた。そして、深夜、新宿
から歩いて自分の部屋まで帰った。
新宿「古茶」では、まるでドラマ
『深夜食堂』のような現実の
人間ドラマが毎夜展開された。
映像作品『深夜食堂』を観ている
と、本当本物の現実を描かれて
いるようで懐かしくなる。
空想物語ではなく、この作品の
ような現実が本当に毎日日常的
に「古茶」では見られたのだっ
た。
そうした事は映像や描写作品で
は時たまある。
例えば、漫画の『あいつとララ
バイ』などは、初めて読んだ時
に笑えた。「これ、おれの高校
時代そのものだ」と。
絵空事ではない、現実とリンク
していた。
そういう作品は稀に時々ある。

新宿古茶のおばちゃんにはよく
言われていた。
「あなたはね、早く奥様をもら
いなさい」と。身内の伯母のよう
な口調で。
結婚してから、かみさんを連れて
行ったら、おばちゃんはいたく
喜んでいた。あんな笑顔のおば
ちゃんを見るのは初めてだった。
古茶のおばちゃん直伝でたまご
焼をかみさんは習った。
なので、今でも私は「古茶の
たまご焼き」を食べられる。
砂糖は一切使わない。
だが、甘い。それはなぜか。
溶き方に秘密がある。
和食で白砂糖を使うのなどは
食文化的にもアウトだ。
だが、世の中では、白砂糖の怖さ
を知らずに料理といえば白砂糖を
ばんばん使う。
人の身体は白砂糖の日常大量摂取
でどんどん不具合が蓄積される。
本物の和食は白砂糖は一切使わさ
ない。
解っている本物の和食の板前も
白砂糖は使わない。
うちは肉じゃがでも砂糖は使わな
いが、十分に甘い。
なぜか。
それは本来の作り方をするから。


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