日本国内では民間人は所持しては
いけないナイフがある。
携帯禁止なのではない。所持その
ものが禁止。
それが銃剣だ。
銃剣の目的はただ一つ。
殺人である。
軍用小銃は銃剣が着剣できるよう
になっている。
民生品小銃では海外でも銃剣の
着剣装置は除去されている。
だが、軍用銃はバヨネットラグ
が必ずある。
日本でも自衛隊は軍用小銃を保有
すると共に、隊員は銃剣を持ち、
訓練ではリアルな殺人の練習を
する。
傭兵部隊でさえ、銃剣格闘の訓練を
する。日本式の形式ばったものでは
なく、確実に殺す事を訓練する。
白兵戦闘はエリア征圧戦の戦闘では
なく、確実な殺し合いの戦闘だ。
正規軍でも非正規軍でも、銃剣は
間違いなく人殺しのためにある。
白兵戦で運良く生き残ったとして
も、銃剣はエッヂを立てていなく
とも、かすっただけで重症になる。
大腿部への刺突を避けても、多少
敵の銃剣が刺さっただけでも夥し
い出血をする。
そして、その白兵戦闘の場を制して
後方に後退し、麻酔無しで傷口を
消毒して麻酔無しで縫合したりする。
この麻酔無しの消毒は刺突損傷時
よりも痛い。噛み締めた奥歯が折れ
そうになる程の激痛だ。ピンセット
でガーゼを挟み、消毒液を浸して
傷口を広げてグリグリと何度も擦る。
縫うのはさほど痛くはない。
動脈が傷つけば助からないが、大量
出血でも動脈を避けていれば生存
は出来る。
半年以上、脚はまともに動かないが。
後遺症の有無は戦闘時の損傷状態に
よる。
白兵戦闘では、生存できなかった
事に比べれば、どんなに痛かろう
と、創傷は創傷だけで済んでよかっ
たね、というものだ。命を拾った
事になる。
だが、命を拾うには命を取る代償
を払い、一生消えない見えない十
字架を背負う事にもなる。
日本の国内法で一般人に日本国内
で銃剣の所有そのものを厳しく禁
じているのは、それは国民の安全
のためではなく統治の為だが、銃
剣の刃物としての目的は一つしか
ないので、この法規制はある種の
刃物としての適正な要素を含有し
ている。ダガー禁止も正解かと。
銃剣は人殺しの為だけの特化刃物
だからだ。