渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

ジオラマ

2023年06月14日 | open



ジオラマというのは展示模型の
事をいうらしいが、日本人の箱
庭や盆栽の趣味感性にはマッチ
しているようにも思える。
日本は世界の中で稀有なプラモ
大国だったし。
プラモ自体は戦前に英国で生ま
れた。元々は識別用模型という
軍事教育用の模型だった。
現在でもプラモに軍物が多いの
はその影響もあるだろう。
戦後にはアメリカで自動車の
プラモも作られ始め、1950年代
には人気を得て日本に上陸した。
1950年代末期から日本でもプラモ
が人気が出始めて、1960年代に
世界的な精巧モデルを日本メー
カーが製造するようになり、一気
に日本のプラモデル文化が花開
いた。
私が子ども時分の1960年代には
小学生たちのうち男子はほぼ
全員に近い数がプラモデルを
作った経験があるのではなか
ろうか。

博物館などの展示用模型とは別
に、プラモ製作の一ジャンルに
リアルな風景を造形するものが
ある。
それがジオラマだ。
これはまるで実写映像の一シーン
を切り取ったような精巧な造形を
見せる作品が多くある。
実際に動く鉄道模型なども、ただ
単に線路を模型列車が走るだけで
なく、街や郊外の背景をも模型で
作っているものが多い。
プラモジオラマの場合、それが
まるで盆栽のような物理的に小さ
な空間で表現描写が成される。
製作にはかなりの時間を要する
が、完成した作品はずっと観て
いても面白く、楽しめる。

なぜか機動隊の指揮車(笑


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