渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

転倒

2023年09月15日 | open

【事故】バカ野郎のせいで俺の愛車が...【悲報】

森田童子のBGMがシーンと
マッチしすぎていて哀しい。
「僕たちの失敗」という曲の

タイトルも、そのものだ。



死ななくてよかった。
下手したら死んでいたケースだ。
転倒したところに大型ダンプ
でも来ていたら即死だ。

でも、動画撮影者とその後ろの

赤いバイクは自分の車線に反対
車線側からはみ出した車両が
あっても難なくクリアしている
から。
反対車線にいた四輪は確かに
馬鹿野郎だが、その馬鹿野郎
のせいで転んだのではないから。
転んだのは自分が選んだ行動
の結果転んだのだから、転倒
は自分のせい。
ここ、結構大切。
走りゴケも立ちゴケも、自分が
自分でやった事だから。
坂道のせいでも、カーブのせい

でも、砂利のせいでもない。
誰のせいでもない。やってくれ
と頼んでもいない。

たとえ、泥炭が路面を覆って
いようと、凍っていようと、
転ぶのは自分のせい。
それを認識しないと、いつか
また転ぶ。
しまいには、取り返しのつかな
事になる。

私は1980年代半ばまでは非常に
多く峠で転んだ。街中でも右直
事故が2回ある。

だが、ある時、ある事に気づい
てから、現在まで37年間公道
の舗装路面では無転倒だ。
無転倒には無転倒の理由がある。

二輪の転倒事故はいくつかに
類別ができる。
それを類別ごとに「なぜ転ぶ
のか」を徹底的に
解明すれば、
転ばぬ走行の方法
が見えて来る。
徹底的にやる。
検証を多角的に。
観念論では
なく、論理的に一つ
一つそのカラクリを分析する。

走行中の転倒には走行中の転倒
理由と原因があり、立ちゴケ
も然りだ。
その分析と、転倒要因を捨象する
走りに切り替えたら、一切全く
転倒しなくなった。
峠は普通に膝出して今でも走って
いる。
だが、膝をするのはやめた。全く。
サーキットと公道の走り方は
違うと気づいたからだ。

公道では特に路面断面の蒲鉾型
が及ぼすキャンバースラストの
変化に最大限に注意するように
なった。キープレフトは砂利も
あるし、何かと危険過
ぎる(元々
キープレフトなど
しないが。ミ
ドルメインだ)。

なので、公道でのツイスティ
ロードの最適ライン取りはサー
キットとはまるで異なる。
真上からみたコーナーレイアウト
だけを勘案してのライン構想は
駄目なのだ。公道はサーキット
とは条件が違い過ぎるので。
その事に気づいて、分析を進め
て「公道攻略法」を弾き出した
ら一切転ばなくなった。26才の
時の事である。
爾来、今63才だが、一度も公道
走行でコーナリング中の転倒な
どは無い。直線でも無い。立ち
ゴケは生まれて
一度もした事が
無い。

(自転車は立てていて触って
倒した事は小学生の時に何度か
ある)

転倒には転倒のメカニズムがある。
そして、公道には公道のカラクリ
がある。
同じ舗装路面だからと、サーキッ
トと公道舗装道路は同じではない。
むしろ全く別物。ミューから
構造から。

別物なのだから、別物の場所を
走るのにはサーキットとは別物
の走り方が必要になる。
サーキットと公道で二輪走行で
同じなのは、それはマシンの操作
と操縦が同じなのであって、走り
方は全く異なる。
公道でサーキットと同じような
走り方をしようとするとアクシ
デントを惹起させるし、また
交通の通行としても危険だ。

速度規制含めて交通法規を守っ
てさえいれば危険が回避できる
かというとそうではない。
この動画の方も交通法規は守っ
ている。
ブレーキングの操作ミスで前輪
をロックさせて転倒したが、対
向車と正面衝突していたらさら
に甚大な結果だった事だろう。

公道は何が起きるかわからない。
バリ伝グンちゃんより遥かに
オートバイの運転が上手く、
速かった秀吉でさえ、公道で
四輪車と激突して死んでしま
った。
私も、私自身の20代はじめの
再起不能かと思われた二輪事
故(3ヶ月寝たきりで半年入院
した。厚生省認定身体障がい
後遺症等級あり)を含め、
四輪車と激突して
死んでしま
った親族も友人も
いる。
私が今、無転倒走行を37年間
続けているのも、ほんのたま
たまだ。
だが、今後も無事故時間を更新
したいと気をつける。
つもり、ではなく、気をつける。

よく、人は声をかけるでしょ?
「気をつけて」と。
あれ、挨拶ではないので、その
ことを言われたら、心の中で
その言葉を3回くらい反芻して
車を走り出したほうがいいと
思う。
それだけで、かなり変わる。
そして、運転には最大限に集中
する。
録画するのはいいが、運転中
にずっとくっちゃべりながら
とかは、二輪運転者として最
低だ。危険認識度
が劣悪すぎ
るから。

ユーチューバーには、そうした
危険運転をしていながら安全
運転を動画で呼びかけている
人たちだらけで、そのねじれ
構造と無自覚と無責任さに呆れ
る。




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