渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

ピン倒し

2022年02月14日 | open


昔、30数年前、スリークッション
台でピン倒しという賭け玉をごく
ごく知己の仲間内のみでよくやら
れていた。
これはポケット台でのゴックやゴナ
クの賭け玉でもヘッドピン起きで
やったりもした。
ピンを倒すと倍得点となる。
キャロムでは3ピンを離して立て、
ポッケでは1ピン立てが多かった。
キャロムでは的球に当てて得点し
ながら手玉でピンを倒す。
ポケットの場合も点玉を入れなが
らピンを倒して得点を2倍3倍にす
る。ポッケでも3ピン置き等もやっ
ていた。超インフレルールだ。
一発で3ピン倒したら得点は6倍、
台外に全部弾き飛ばしたら9倍だ。
1球50円としてもワンショットで
サイドに入れたらさらに倍なので
900円のショットになる。
9番ならば一発1800円の玉だ。
そういうのを3時間ほどやったら
とんでもない金が動く。
ポッケのピン倒しでは14.1ラック
が巧い奴が強かった。

最初はゴルフのティーアップのピン
を使っていたが、そのうちミニチュ
アのボウリングピンを使い始めた。


ルールはどんどん進化し、ピンを倒
すだけでなく、台外に飛ばしたら3
倍得点とするようになった。
大抵は3人撞き以上でやるギャンブル
だ。どんどんインフレ一発逆転ルー
ルにギャンブル玉のルールは変化す
る。

だが、台外に勢いよくミニチュア
ボウリングピンを飛ばすと、プラ
製のピンはよく欠けた。
そのうち、都内の玉撞き者の誰か
デルリンの旋盤削りで欠けない
ピンを作り出した。旋盤業者に頼
むと1個2000円程する物。純白。
私も3本持っていてキューケースの
中に入れていた。お守り代わりに(笑

ずっと後年、ビリヤード専門業者
からピン倒し専用のピンが発売さ
れるようになった。
賭博用品を製造販売するとはやれ
やれだ。サイコロ売るのとは違う
のに。


元々はスリー台でゴルフのティーを
用いてやられていたのがピン倒しだ。
上級者のあくまでも余興のお遊びと
して。


現在、ピン倒しを知っているのは
60代以上の人か、もしくは、この
時代の今でも賭け玉を撞いている
正真ろくでなしの玉突き屋だろう。
確実に宜しくない種族だ。
そのバクチ玉を健全な技巧派上級者
のような顔をしてネットで公開して
いるとしたら、たわけも甚だしい。
バクチ玉突き者が歴史を超えていか
クズかというのがよく現れている。
何食わぬ顔で健全市民を装うからだ。
だが、大抵、目は魚の腐ったような
をしている。

ただ、現在は健全市民に復活した
出戻り組たちが今は賭け玉をせず
とも、育ちは玉を見れば判る。
賭け玉育ちは、大抵はキュー切れ
が鋭く、キューを切る玉筋だ。

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