渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

おすわり

2022年01月06日 | open


鏡餅の事を「おすわり」という。
餅だけでなく、全ての物に意味が
あるという。
発生根源からの詳細まではよくは
知らないが。

載せているのは三宝だ。
これはそれなりに知っている。
武士の切腹にも欠かせない物だ。

この画は正確に描いている。
よく時代劇での大誤認の映像表現
で、切腹の際に短刀を刀身のみに
しているのが映画やドラマでは殆
どだ。
現実には拵を着けたままの短刀を
切腹には使う。
映画ドラマにおける切腹の短刀の
この表現の誤りは、刀を抜く時に
シャーッと金属同士が擦れ合う音
を映像演出で入れるのと同じで、
あまりにも現実をかけ離れた誤認
だ。
かつてNHK大河で、戦国時代なの
に武将全員がジャニーズのような
前髪垂らしの髪型にしていた最低
の大河ドラマがあった。
前衛舞台演劇のミュージカルかと
思った。
やはり時代物では時代考証はしっ
かりやたほうがいい。
なぜならば、演劇映像等を通して、
それが実際の本物の真実の歴史か
と誤認する大衆が増えるからだ。
真実は真実。創作の嘘は嘘。
創作活劇の作り物をそれであると
きちんと認識出来ない人が多い限
り、現実誤認は人の社会において
非常に悪貨の悪弊となる。

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