コルトがCZになる。
資本主義体制の弱さ。
それは、自由競争の原理により、企業の
倒産がつきもの、ということ。
それにより、突然それまでの製品や技術
が宙に浮く。
それを別企業が買い取って継続させるの
だが、株主や名称が変わっても構造は変
わらない。いつその新企業が倒産するや
も知れない。
資本主義は競争原理により産業技術の発展
度合いは著しいが、計画的統制経済体制で
はないため、突然その技術が途絶える危険
を常にはらむ。
まるで揺れる手すりのない細い一本橋の
吊り橋を目隠しで集団でどうにか渡って
いるようなのが資本主義体制であるのだ。
たまたまうまく渡れているだけ。
でも前に進まなければならない。
不安定さは不安と安定との現実的な格差と
対立をもたらす。橋の中心を陣取る一部は
安定するが、橋の端はいつでも谷底に落ち
るし、落とさせるし、中心の一部を占める
連中は足場を持たない者たちをあえて端に
行かせることで自分の身を守る。
そんなあやふやな体制が資本主義体制で
あり、そんな体制はやがて場所取りの対立
が発生し、なりゆきとしてその橋を渡る事
はやめにして、別な安定した誰もが安全に
渡れる道路を人間はやがて建設し始める。
その原理を科学的に解析したのがカール・
マルクスだった。
資本主義は「もはやこれまで」という状態
まで究極の発展を遂げないと、その次なる
システムの土壌は形成されない。
もっともっと発達すればいい。
妖怪を恐れて橋の中央を独占する世界の
奴らが同盟を組むまでもない。
世の中、自然になるようになる。
事実、地球はそのように進んでいる。マル
クスの解析予言通りに。
アインシュタインとマルクスは同格だ。
普通の人間とは異なる偉人だ。
あと300年もしたら彼らが推測した今とは
まるで異なる社会体制と価値観になってい
るだろう。
ただ、マルクスもアインシュタインも聖書
には出てこない。