渓流詩人の徒然日記

知恵の浅い僕らは僕らの所有でないところの時の中を迷う(パンセ) 渓流詩人の徒然日記 ~since May, 2003~

ナイフの使い方

2020年10月14日 | open
最近はプルトップの缶詰が多いので、あま
りやらなくなったけど、ナイフでスチール
缶詰開けたりするのは当たり前の事です。

トンと突き立てる。


テコ原理を使ってサクサク切って行く。




使い方次第でサクサク切れます。






やがて、アメリカの古いアニメのポパイ
に出てくるほうれん草缶のように開く。


また、野外現場では、アルミ缶をシャーッ
と切断して灰皿を現場で作ったり、


同じくアルミ缶を真っ二つに切断して、
蚊取り線香立てにしたりとかもします。
野営現場ではごく普通のことです。


ナイフなのだから、どんなことにも使う。
刃が傷んだら、現場でタッチアップする。
繊細な切り味を付与させるのは家に帰って
からの本研ぎでやって、野営地ではそこ
そこの切れ味が復活するタッチアップに
とどめる。革砥は必要だけど。
スチール缶はブリキとはいえスチールなの
で、つまりナイフで斬鉄させる訳です。
そういうことにごく普通にナイフは用い
る。

ナイフでは何でも切りますが、食材を切る
際には衛生面に気をつけて、きちんと消毒
滅菌してから使います。
私の場合は、基本的には食材は食材用の
ナイフを使うのですが、汎用ナイフを使用
する場合には、入念に洗浄してから消毒し
ます。
理由は、野外では、一番の危険は自然の
脅威であり、感染症だからです。
ブレードが汚れまくったまま何か食べ物
を切るなどというのはあり得ない。
匹夫の勇は勇に非ず。
自然の猛威と感染症を舐めてると死にます
よ。簡単に。野外では。会敵戦闘の銃撃
よりも死亡率が高い。

あと、私はナイフの切れ味テストで体毛
を剃ることはしません。
いくらブレードを消毒したとしても、体毛
切った刃物で食材を切った料理、食べたい
と思います?
あれね、いい気分で本人たちは切れ味自慢
でやってるのでしょうが、陰毛ジョリジョ
リ剃ってどうだ?とやってるのと同じなん
ですよ。
髭剃りのカミソリで切ったケーキを食べ
たいと思います?
「いえ、洗ってますから」とか言われて
も。
よく多くの人がやるナイフの切れ味試し
での体毛剃りは、私個人は一切やりませ
ん。

ナイフは使う物。
道具です。何でも切る。
でも、使い方の中にも、私は自分自身の
線引きをしています。あくまで私は。
そして、絶対に刃物は股がない。
自在にハード扱う事と、ぞんざいに扱う
事は別物であると私は思っています。


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