好きだった言葉に「信じて疑わず」がある。20代の頃の心境が表われている。信じた道を疑わず行くという心意気みたいなものと、人を信じ疑わずという自分にあてたメッセージでもあった。
そう書けばちょとカッコよく思える。だが、迷いは尽きることはなかったし、中途半端さを人に気づかれないようにしたハッタリにすぎない。まっ、未だにそうだから至極当然のあの頃だった。
それでも、個性に豊んだ多くの人との出会いは毎日愉快だった。沢山の仲間にも恵まれた。みんな自分にないものを持っていて、根性なしの自分とは違って実にしぶとくて賢い。羨ましく思っていた。
だが、そんな凄い面々でも時には心が折れることもあったのだろう。そんなことを最近になって気づいている。心遣いを沢山してもらったのに、なんと無神経で仲間思いの足らないことだったのかと省みる。
「心は弱くないだけど強くもない」そんなフレーズを想い浮かべながら昨夜は眠りについた。