風の声

想いつくまま

やっぱり間違ってなかった

2022年04月15日 | 日記

あの頃の実践はやっぱり間違ってなかった。

かつて子ども会で関わっていた子どもたち。いつの間にか子育て世代になって、みんなしっかり職場や地域で活躍している。今朝もその一人と経営のことで話をしたのだがしっかりした考え方に感心した。

当時の個性を大切にした教育実践の正しさを改めて思う。

それは、「同じように教え同じように育てよう」とするこの国の公教育に対してのささやかなアンチテーゼ。「違いを認めあい違うように育てる」をテーマにした教育実践だった。子どもはそれぞれの育ちのリズムと個性や才能をもっているが大前提。そんな実践は思いもしない気づきと子どもたちから教えられる連続でとても豊かだった。

地域の個性もフルに活用して、雄しべと雌しべの授業なら教室を飛び出し野でやる。「いのち」の大切さを学ぶ授業は学校を飛び出し、牛を飼う老夫婦をティチャーにして牛小屋で学ぶ。夜明けに電話が鳴り「牛の出産が始まるよ」と連絡網がまわり、牛小屋で早朝授業が始まる。涙を流しながら頑張る母さん牛。かたずをのんで見守る子どもたち。生まれた子牛がふらふらしながらも自力で立ち上がる。感動の瞬間だ。

母さん牛の感動を綴った作文がコンクールで最優秀賞に輝く。その作者は作文が大の苦手で決められたテーマでは一行も書けない子だった。その子が一気に原稿用紙18枚の作文を書き上げみんなを驚かせた。個性はどこで才能を開花させるかわからない。

国語、社会、理科といった細切れの授業じゃなく、ひとつの授業に教科を総合して一斉に学ぶ実践スタイル。実践で裏打ちされながら総合的な実践学習として広がっていった。

そんな教育実践が地域で行われていた頃に育った一人が、今朝、経営の話をした相手だった。







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