風の声

想いつくまま

生きた証の「遺稿」

2022年04月21日 | 日記

早く逝ってしまった友人の「遺稿」が届いた。

「ずーっと大好き」と題したパートナーの文がある。退職後に陶芸にいそしめばと二人で建てた工房。その工房で初めて作る作品が、先立ってしまった夫の「骨壺」になってしまった・・・と。

「冷たい墓石に一人行く夫が少しでも温かく感じられるよう」にと、そんな夫への愛情が溢れている。作りながら思い出がよみがえり涙がこぼれる。先日のライブ会場で、久々に再開した仲間と抱擁しあいながら「寂しいんよ」と涙していた彼女の姿とかさなった。

遺稿の出版は、生前一緒に研究活動をしていた研究会のメンバーが中心になって行われたもの。研究会が発刊している研究誌への執筆に取りかかっていた中での逝去だったようだ。

幅広く社会運動に携わってきたひとりの活動家の生きた証が綴られている。

早すぎる友人の旅立に考えさせられるものは多い。










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