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高齢者のケア 2. 歯科治療と浣腸に注意 ガクンと気力が落ちます。

2021-09-27 21:03:54 | 高齢者のケア 漢方 お灸


浣腸は、高齢者の元気を奪います。前回の歯科治療後のケア不足と同じです。

西洋医学的には、大腸は、小腸で消化されたものが下りてきて、便となるものから水分を吸収して、最終的な便を作り出して、直腸、肛門から排出する手助けをする臓器です。

東洋医学的には、大腸は、一定量の陽の気(温かい気)をためておく器官として認識されています。特に高齢者の場合は、浣腸による強制的な排便により、生命力の源でもある、「陽の気」が抜けてしまい、「脱陽(陽の気が大幅に尽きてしまう。)」ともいえる状態になることに注意をしなければいけません。

「温かさ」は生命力と同義です。冷えが生命力を低下させます。究極の冷えとは「死」を意味いたします。
高齢者の陽の気が急に抜けてしまうと、一気にボケてしまったり、足や腰がなえてしまうことがあります。
高齢者はいったん1-2週間寝込んでしまって、足腰の筋肉が弱ってしまうと、そのまま寝たきりになってしまいます。

浣腸と歯科治療の後は、しっかりとケアをしてあげましょう。
ケアの仕方は、前回の歯科治療の後のケアと同じです。

1.体が冷えないように、着るものや、暖かい部屋の確保に努めてあげる。乾布摩擦などもよろしい。
2.山芋、オクラ、里芋など、地味のある食材で精をつけてあげる。これは翌日から効果が見られます。
3.スープや味噌汁にしょうがのしぼり汁を1-2滴落としてあげるのも大変よい方法です。
4.ショウガはショウキョウと発音して、胃腸を補い温めて、後天的な力を増すので、虚してしまった腎にも作用をいたします。
5..足三里(あしさんり)や腹部正中線上にある、中脘(ちゅうかん)や関元(かんげん)にお灸をする。
お灸は普通に薬局で売られている、せんねん灸でじゅうぶんです。ツボの位置も検索をすればすぐにわかります。

漢方薬の場合は、補中益気湯、十全大補湯、当帰芍薬散、当帰四逆加呉茱萸生姜湯(とうきしぎゃくかごしゅゆしょうきょうとう)などを状況に応じて処方することになります。

もちろん、浣腸を必要とする前の状態から、ケアを始めるのが最も良い治療です。「未病を治す。」ということですね。
この場合は、便秘の予防や治療として、高齢者が服用しても問題ない、マイルドながら即効性のある「麻子仁丸(ましにんがん)」が最適です。丸とありますが、実際は粉剤である場合が多い漢方薬です。
配合されている火麻仁(かまにん)という漢方薬が腸を温めつつ十分に潤して、健全な排便を促します。

麻子仁丸は高齢者ではない人が便秘の治療薬として服用することもできる漢方薬です。
多くの便秘の薬は、急に便意が出てきて、慌ててトイレに駆け込むという効き方をいたしますが、麻子仁丸の場合は、そういうリアクションが少ないのが特徴です。
効果は翌日とか半日後に出始めるので、その時のタイミングを見計らって使用いたしましょう。



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漢方アメリカOnline 
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