けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
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食中毒にご注意。

2019-12-24 10:53:12 | 東洋医学全般

あるいはこれが傷んでいたのかもしれないなあ。
朝に買っておいたものを、娘が夕方に食べたらしい。。

先週は息子が、昨日は娘が食中毒で大変なことになりました。

息子は、下痢嘔吐、発熱と発汗がひどく、ややショック症状を起こしておりました。
腹診と脈診によると、急性盲腸炎ではないようなので、やや安心いたしました。
大変な悪寒がするといっていましたが、脈はしっかりとしていたので、思い切って熱いシャワーを浴びさせたところ、2時間ほどで完治しました。もちろん、食中毒によろしいツボに思いきりお灸をしてやりました。腹痛も10分後に収まりました。

食中毒のお灸は裏内庭(うらないてい) というツボに取ります。ここのお灸はものすごく熱くてつらいのですが、大変よく聞きます。
https://www.google.com/search?q=%E8%A3%8F%E5%86%85%E5%BA%AD&client=firefox-b-1-d&sxsrf=ACYBGNRNJgk2Rj4mdR-t6GlKGAVWl3mL4w:1577169978902&source=lnms&tbm=isch&sa=X&ved=2ahUKEwjVxt6C2M3mAhWCjp4KHQEaCvAQ_AUoAXoECAwQAw&biw=1536&bih=701

漢方薬でしたら五苓散か桂枝加芍薬湯がよろしいです。

娘のほうはもっとひどく、発熱はないものの、悪寒、嘔吐下痢がひどく、半日ほど寝込んでおりました。
彼女は外食もしたけれども、わたくしが朝買ってきてうちに置いていたサンドイッチを夕方食べたのです。あるいはその中に入っていたレタスが原因かもしれないです。娘と一緒に外食をした友達は何ともなかったようです。

娘も息子も外食の後なので、どちらも、いわゆるO157の感染による食中毒のようです。
最近こちらではこんな記事がよく出ています。
https://www.afpbb.com/articles/-/3198650

どちらも急性虫垂炎ではなかったようなので、一安心です。
この場合は五苓散か桂枝加芍薬湯を先に飲んでほしかったのですが、現物はクリニックにある者の、迂闊にもうちにはおいていなかったので、正露丸を飲ませました。

日本の医薬部外品の中でとても良い薬が3種類あります。海外在住の方はお家に置いておくとよいでしょう。
1.正露丸 いわずと知れた食あたり、下痢の名薬です。昔は「征露丸」と呼ばれて、日露戦争の勝利を祈願して命名されたと聞いています。

2.オロナイン 切り傷ややけどにものすごくよく効きます。

3.フルコート(田辺製薬) これは日本人の体質に大変よく合っている、ステロイドクリームです。アトピー性皮膚炎に大変よく効きます。もちろん完治させるのではなく、まずは症状を止めなければいけないときに使いうとよろしいです。
わたくし自身が幼少の頃はひどい喘息とアトピーをもっており、漢方医学に出会って完治してしまうまでは、どうしても我慢できないときにこのフルコートのお世話になりました。

私は体験的に、西洋薬の限界も知っておりますが、必要な時には使うべきだとも思っております。根治、完治、体質改善は漢方薬にしかできません。何が何でも西洋の薬は毒だから駄目だというヒステリックな潔癖ママさんやご家族の方がいらっしゃいますね。絶対に西洋薬を使ってもらえずに、気が狂いそうなかゆみや激痛を我慢させられているお子様やご老人に同情をいたします。
西洋薬で、とりあえずかゆみや激痛を緩和させ、人心地ついてから、東洋医学で根治へ向けて治療を開始するということも大切だと考えます。症状の程度と危険度を見ながら臨機応変な対応が必要です。

無責任なネットの報告によくある「いちど抗生物質やステロイドを使ってしまうと、約2年間は免疫作用が狂ってしまう。」的な、恐怖をあおる内容が嫌いです。
西洋医学の毒といわれる薬品が、あるていど人体に入っても、ヒトの自浄作用と底力はそうそう捨てたものではありません。

「ヒトは本当は強いのです。健康を回復して幸せになるようにできているのです。おたおたしないことです。」

あ、息子22歳と娘20歳は、現在ぴんぴんしています。どうぞご心配なく。。

漢方アメリカOnline
http://www.kanpouamerica.com/

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