けい先生のつぼにくる話

はりきゅう漢方の先生が教えてくれる健康に関する話
Twitter(X)リンク @kkclinic

日射病の荒治療 普段はこんなことしないんですけどね。。

2008-06-20 07:47:07 | 東洋医学全般
ミャンマーやタイで東洋医学の診療活動をしていたころ。1995年から3年余りでしたが、そのころの現地の民間療法に過激なヒッカキ治療がありました。
これはいつも暑い東南アジア全域の現地の華僑がよくやっている方法で、刮痧(Gua Shaコアサーときこえます)。

この方法は即座に日射病や熱中症を改善することができるので、現地ではかなり重宝がられていました。やり方は簡単です。
この症状は、暑い日が続いたり、ゴルフなどで長時間直射日光に当たった後に、体に熱がこもってしまって起きるのです。

軍政下のミャンマーでは大変暑い日に、テレビやラジオの放送を介して、軍部から今日は大変暑いので、帰宅直後に水浴びをしてはならない!と命令が下されるのです。これは思い切り熱がこもった体から、ある程度の熱気が汗と共に発散される前に水浴びをしてしまうと、その強烈な熱が体にこもってしまい、心臓麻痺、脳卒中などでショック死をする可能性があるからです。

一般的に体に外からの熱がこもってしまうと、頭痛がとまらない、なんか気持ちが悪い日が続く、突然水のような下痢が出て困る(腸が熱を出すために起きている)、食欲がないなどの症状が続きます。今までそうではなかったのになぜか落ち込む。。などの症状が数日続いたりします。


用意するものはタイガーバーム(萬金油)とその蓋だけです。
首筋や背中の背骨の両脇にこの膏薬を塗りつけて、その蓋でクイックイッと手首を反しながら、背中をおっかいてゆく。。。。それだけです。

次回は勇気ある患者さんのお写真を、本人承諾の上、載せさせていただきます。

コメント    この記事についてブログを書く
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする
« 今月のラジオ放送 | トップ | 日射病治療の続き いつもは... »
最新の画像もっと見る

コメントを投稿

東洋医学全般」カテゴリの最新記事