手掌腱膜を丁寧に使えるようになるために、健身球を入手したお話を書きました。
http://blog.goo.ne.jp/keisclinic/e/f3ecce7efb333a2fbfa6ad3fbcf3f81d
毎日時間を見つけて、くるくるとまわしていたのですが、いつしか寝るときに、床の中でまわすようにしていました。
すると、非常によく眠れるようになったのです。
また、夜中に目が覚めた時に、くるくるとやると再入眠がしやすくなることも体感できました。
逆に、朝目覚めたときにこれをくるくるとやると、睡眠からの覚醒が早くなることも発見いたしました。
健身球の刺激が、寝るべき時は寝るように、起きてるべき時は覚醒に向かわせるということとなるようです。
非常に東洋医学的な現象ですね。
指の一本一本は、その指と関係する経絡という気の流れのルートに連なっています。
手掌腱膜は、5本の指一本一本と直接つながってもいるので、各々の経絡を刺激することになると判断いたしました。
東洋医学では、これはめったにやることはないのですが、目の前で脳卒中で倒れた人がいた場合、その人の、特に手の指先や、手の爪の脇(爪甲根部といいます。)を三稜鍼という鋭利な鍼あるいはカミソリのようなもので、切って、そこから血を絞り出して、救急車が駆けつけるのを待つという方法があります。
わたくしはまだこういう場面に遭遇したことがないのですが、この療法を行うと、一時的に脳圧が安定して、卒中発作による後遺症を最小限に食い止めることができるといわれています。
このことからも、健身球による刺激が、脳に心地よい刺激を与えて、自然な眠りを誘うことは、十分に考えられることです。
皆様もぜひやってみてください。
布団の中で、もぞもぞと手を動かしているのは、なんかとても怪しい感じですが、いつしかすっと眠りに落ちてしまいます。
武術の稽古のために始めた健身球ですが、意外な収穫があってうれしく思います。