けい先生のつぼにくる話

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ブタ感染ウィルス 「玉屏風散」

2009-05-01 10:51:27 | 東洋医学全般
玉屏風散(ぎょくへいふうさん)と読みます。たまびょうぶではありません。
これは、以前もご紹介したことがありますが、かぜ、SARSなど、空気感染系の伝染病に大変効果があるとされています。

中国でSARSウィルスが猛威を振るっていた当時、そのワクチンの解明もされていない段階で、死んだ鳥を処理する部隊で、この玉屏風散を服用したものはSARSに感染をしなかったという報告が入っております。

ワクチンが存在しない病というものは、人体にその病を制御する免疫ができていないので、そのウィルスのやりたい放題になってしまうというのが通常の考え方です。しかし、これは一度おたふくかぜになった人は正常な人体の免疫がある間は、二度とおたふくかぜにならない。
これは選択性免疫ということで、白血球の一種であるT細胞が過去に感染性田事実を覚えていて、同じ病気を起こさないようにしています。このシステムが壊れた状態をエイズと呼んでいます。

しかし、選択性免疫のほかに、そうではない免疫があります。侵入者は何でも食い殺してしまう大食細胞(マクロファージ)の仕事です。
これは、人体が未だ感染したことのない病原体やウィルスに果敢に挑んでゆく白血球から来る細胞です。

まめにお灸をしたり(人体のどこでもよい)、ある種類の漢方薬を服用することによって、全体的な免疫が上がり、流感にかかりにくくなったりかかってもすぐに治るのです。

ブタ感染ウィルスが猛威を振るい始めた昨今、これは飲んで置いて損はない漢方方剤です。

さあ、この名前をメモって、中華街に買いに行きましょう!

日本伝統鍼灸漢方
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