私は映画が大好きです。
ジャンルはうまくいえませんが、ちょっとシュールで、コミカルで怪しい映画とか、北野武監督的な暴力とペーソス、あるいは観る人が観るとすごく凝っている映像や配役の作品類に惹かれます。
洋画も邦画も大好きですが、渡米前の8年前まではミャンマーとタイに住んでいたこともあり、大のタイ映画ファンであります。
「本当にいい映画は字幕なんかなくても感動できる」というのが私の信条です。
また、東南アジアは香港映画、インド映画、そしてタイ映画のパラダイスです。少数民族と多数言語の交錯するこれらの国では映像と演技で魅せるというエンタテイメントの基礎が確立されているようです。
私がミャンマーで診療活動をしているころは、たまに友人とそのメイドさん一族郎党十数人を連れて映画を見に行きました。
ミャンマーの多くのメイドさんはカレン族出身で、地元から出稼ぎに来て、毎日毎日身を粉にして働いています。彼女たちとその一族郎党を映画に誘ってあげると、お祭り騒ぎで喜ばれました。みんな民族衣装をこしにまいて、髪にはジャスミンやランの花を挿して、顔にはタナカーという木の皮でできた、歯磨き粉みたいなおしろいを塗って老若男女がぞろぞろとついてきました。あるものはステンレスでできた5段重ねの丸いわっぱめしのような重箱と、日本の戦後の時代ように普通のおおきなやかんにお茶を入れたのを下げてわくわくと映画館に入ります。
ミャンマーの映画館のいすには時として蚤やシラミがいて、うっかりすると両方の太ももの後ろに400箇所くらい刺されて、痒さと熱でうなされることがあるので、いすには必ず新聞紙をしきます。私も何度かこの虫の洗礼を受けて、本当に太ももが倍くらいに腫れて痒くて3日くらい泣いたことがあります。
そして映画が始まります。ほとんどがインド映画でした。ヒンディー語やタミール語で上映されるので、私たちの誰一人言語を理解しているものはいないのですが、インド映画には必ずミュージカル的な場面が多く入っているし、慣れるとたいてい理解できるようにできています。インド映画は面白いのですが、2時間半くらいあるので、観るほうもそれなりの覚悟が必要でした。
インド映画をサンフランシスコ、ベイエリアで観たい場合はFremontになぜか亡命チベット人が経営するインド映画専門の映画館があります。是非いってみてください。http://www.naz8.com/
タイ国でも同じような要領で映画を観まくりました。わたし的にはタイ映画が一番好きです。
最近はインターネットで直接タイから映画や音楽のCD,VCD,DVDが買えるので重宝しています。
これからはたまに何回かに分けて私の秘蔵の(皆様にご理解いただけるかわかりませんが)映画を載せてゆきたいと思います。
今回は 「Citizen Dog」(Mah nakorn) です。
Citizen Dogは青を基調とした魅力的な画面と、なんともいえない犬の親子の使い方、亡くなったおばあちゃんの驚くべき輪廻転生、主題歌を無表情ですばらしく活き活きと歌うバスの客たち、、、、などなど。誰がなんと言おうと私はこの映画を指示します。
私が観たときは、字幕なしのものだったのですが、本当にすばらしい作品です。そのご確か去年、サンフランシスコ映画祭で本作品が公開された時は英語の字幕がついていました。この英語字幕版は「大狗民」という名前ですでに香港で出ております。www.yesasia.com でこれがあることを発見し、入手しました。字幕作成者はこの映画に出演している、英語学校のビラ配りをしている外人さんです。会話も歌詞の部分もいい感じの訳だと思います。
しかし本来は字幕なんか要りません!「映画は観る者の気合と作者の心意気です!」
挿入歌のModern DogというアーティストのBefore(Korn)という作品もうれしいもので、このCDも買ってしまいました。
http://ethaicd.com/ これで購入します。
http://youtube.com/watch?v=glUwlHH_Nbw&mode=related&search=
http://youtube.com/watch?v=CdS1poPa4SM&mode=related&search=
ちなみにこのWisit Sasanatieng監督の初回作品Tears of Black TigerはDVDレンタルチェーン店の「Hollywood」でレンタル中です。
内容的にはCitizen Dogには及びませんが、「よし、基礎はできている!」という感じの内容です。
この作品でこの監督独特の、そして懐かしい感じの画像の色調が生まれたのでしょう。
映像だけでなく、挿入歌もともにいい感じのタイ映画のひとつです。女優とストーリーの展開は宍戸錠や浅丘るり子がでていた日本の無国籍映画のパロディと思ってみるとよいでしょう。主演の女優さんはもう少しアジア的な顔立ちの人のほうがよかったかな、、、
これに出てくる音楽がいい感じです。タイの懐メロの巨匠ウア スントンサーン率いるスントラポーン楽団ののりをきれいにまねて、この映画全体の独特な雰囲気をかもし出しています。
この作品がレンタルされているなら、本命の「Citizen Dog」(Mah nakorn) も早晩レンタルされるはずなので、待っていましょう!!
ジャンルはうまくいえませんが、ちょっとシュールで、コミカルで怪しい映画とか、北野武監督的な暴力とペーソス、あるいは観る人が観るとすごく凝っている映像や配役の作品類に惹かれます。
洋画も邦画も大好きですが、渡米前の8年前まではミャンマーとタイに住んでいたこともあり、大のタイ映画ファンであります。
「本当にいい映画は字幕なんかなくても感動できる」というのが私の信条です。
また、東南アジアは香港映画、インド映画、そしてタイ映画のパラダイスです。少数民族と多数言語の交錯するこれらの国では映像と演技で魅せるというエンタテイメントの基礎が確立されているようです。
私がミャンマーで診療活動をしているころは、たまに友人とそのメイドさん一族郎党十数人を連れて映画を見に行きました。
ミャンマーの多くのメイドさんはカレン族出身で、地元から出稼ぎに来て、毎日毎日身を粉にして働いています。彼女たちとその一族郎党を映画に誘ってあげると、お祭り騒ぎで喜ばれました。みんな民族衣装をこしにまいて、髪にはジャスミンやランの花を挿して、顔にはタナカーという木の皮でできた、歯磨き粉みたいなおしろいを塗って老若男女がぞろぞろとついてきました。あるものはステンレスでできた5段重ねの丸いわっぱめしのような重箱と、日本の戦後の時代ように普通のおおきなやかんにお茶を入れたのを下げてわくわくと映画館に入ります。
ミャンマーの映画館のいすには時として蚤やシラミがいて、うっかりすると両方の太ももの後ろに400箇所くらい刺されて、痒さと熱でうなされることがあるので、いすには必ず新聞紙をしきます。私も何度かこの虫の洗礼を受けて、本当に太ももが倍くらいに腫れて痒くて3日くらい泣いたことがあります。
そして映画が始まります。ほとんどがインド映画でした。ヒンディー語やタミール語で上映されるので、私たちの誰一人言語を理解しているものはいないのですが、インド映画には必ずミュージカル的な場面が多く入っているし、慣れるとたいてい理解できるようにできています。インド映画は面白いのですが、2時間半くらいあるので、観るほうもそれなりの覚悟が必要でした。
インド映画をサンフランシスコ、ベイエリアで観たい場合はFremontになぜか亡命チベット人が経営するインド映画専門の映画館があります。是非いってみてください。http://www.naz8.com/
タイ国でも同じような要領で映画を観まくりました。わたし的にはタイ映画が一番好きです。
最近はインターネットで直接タイから映画や音楽のCD,VCD,DVDが買えるので重宝しています。
これからはたまに何回かに分けて私の秘蔵の(皆様にご理解いただけるかわかりませんが)映画を載せてゆきたいと思います。
今回は 「Citizen Dog」(Mah nakorn) です。
Citizen Dogは青を基調とした魅力的な画面と、なんともいえない犬の親子の使い方、亡くなったおばあちゃんの驚くべき輪廻転生、主題歌を無表情ですばらしく活き活きと歌うバスの客たち、、、、などなど。誰がなんと言おうと私はこの映画を指示します。
私が観たときは、字幕なしのものだったのですが、本当にすばらしい作品です。そのご確か去年、サンフランシスコ映画祭で本作品が公開された時は英語の字幕がついていました。この英語字幕版は「大狗民」という名前ですでに香港で出ております。www.yesasia.com でこれがあることを発見し、入手しました。字幕作成者はこの映画に出演している、英語学校のビラ配りをしている外人さんです。会話も歌詞の部分もいい感じの訳だと思います。
しかし本来は字幕なんか要りません!「映画は観る者の気合と作者の心意気です!」
挿入歌のModern DogというアーティストのBefore(Korn)という作品もうれしいもので、このCDも買ってしまいました。
http://ethaicd.com/ これで購入します。
http://youtube.com/watch?v=glUwlHH_Nbw&mode=related&search=
http://youtube.com/watch?v=CdS1poPa4SM&mode=related&search=
ちなみにこのWisit Sasanatieng監督の初回作品Tears of Black TigerはDVDレンタルチェーン店の「Hollywood」でレンタル中です。
内容的にはCitizen Dogには及びませんが、「よし、基礎はできている!」という感じの内容です。
この作品でこの監督独特の、そして懐かしい感じの画像の色調が生まれたのでしょう。
映像だけでなく、挿入歌もともにいい感じのタイ映画のひとつです。女優とストーリーの展開は宍戸錠や浅丘るり子がでていた日本の無国籍映画のパロディと思ってみるとよいでしょう。主演の女優さんはもう少しアジア的な顔立ちの人のほうがよかったかな、、、
これに出てくる音楽がいい感じです。タイの懐メロの巨匠ウア スントンサーン率いるスントラポーン楽団ののりをきれいにまねて、この映画全体の独特な雰囲気をかもし出しています。
この作品がレンタルされているなら、本命の「Citizen Dog」(Mah nakorn) も早晩レンタルされるはずなので、待っていましょう!!