荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

東日本大震災の巻。

2016年03月11日 | 日毎ニュースに正義の理想を




2011年3月11日14時46分。

そうか…もう5年になるのですね。



僕は被災地に赴いた事が一回もありません。

いまだ、復興が進まないと聞きます。

僕の知識などそんなモンです。

被災地以外に住む他のヒトも、どっこいどっこいでしょう。

僕も含め、人間なんて薄情なモノ。

メディアだって、現在でも義援金を募っているのは【SMAPxSMAP】位です。



『不幸に遭遇した際の怒りや悲しみの感情をうまく心の中で消化するために一番いいのは、怒りや悲しみを出したとしても本当に分かってくれる人に向かって表現することです』河合隼雄(ニッポンの心理学者・1928~2007)



5年前は、東日本に住むヒト全員がヒステリー状態にありました。

みんなが『何かしなきゃ!』と思っていました。

でも、一日一日経つうちに、みんな忘れていきました。

関西人なんか、完全にヒトごとでした。



『震災を受けた方、被害を受けた方というのは、一番何が起きているのかわからない。東京みたいに離れたところから見ると、全体が見える』長田弘(ニッポンの詩人・1939~2015)



トーキョーは、2020年の東京オリンピック開催のために浮かれています。

東日本大震災の事はすっかり忘れて。

糞政治屋・腐れ役人・クズ大企業・マスゴミ、そして闇の住人たち…彼らの利権のために浮かれています。

『東日本大震災?被災地?なにそれ?美味しいの?』

と、利権まみれのウジ虫共は言っています。



『政治家は国家のために自分を捧げ、政治屋は自分のために国家を利用する』ジョルジュ・ポンピドゥー(フランスの政治家・1911~1974)



奥田英朗に【オリンピックの身代金】という著作があります。

昭和39年の東京オリンピックが舞台のクライムノベルでした。

主人公は東北の貧困農家出身。

ある時、同郷の女性が上京します。

主人公と東京タワーに登り、ソフトクリームを食べます。

当時、こんな美味しい食べモノなど、故郷にはありませんでした。

栄華繁栄を恣にするトーキョーの広大な風景を眺め、ソフトクリームを食べながら、女性は泣きます。

トーキョーばっかり、ずるい。

『不公平で、なんか悔しくなります』と。



いつだって、泣くのは弱いモノばかり…。



『記憶は弱者にあり』永六輔(ニッポンの放送作家・1933~2016)



改めて、被災された方々のご冥福をお祈りします。



『よく「被災地にも笑いを」なんて言うヤツがいるけれど、今まさに苦しみの渦中にある人を笑いで励まそうなんてのは、戯れ言でしかない。しっかりメシが食えて、安らかに眠れる場所があって、人間は初めて心から笑えるんだ』ビートたけし(ニッポンの芸人・1947~)



<追記>本日のプライムタイム帯の地上波テレビ放映、NHK以外に東日本大震災に触れる番組はありません。これがマスゴミです。


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