荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

声優の巻、ふたたび。

2013年03月14日 | 日毎ニュースに正義の理想を
声優の納谷悟朗氏が亡くなりました。

いわずと知れた【ルパン三世】の銭形警部の声をあてた声優さんであります。

僕の世代では【仮面ライダーシリーズ】の首領の声も忘れ得ぬハマリ役でした。

近年、長期シリーズのアニメ以外はほとんど観る事がありません。

夜中になりますと、美少女系の変なアニメが掃いて捨てる程放映されておりますが、オンナもオトコもみんな同んなじ声に聞こえます。

勿論、ファンの方が観、聞けば【誰々の声】と分かるのでしょうが、あまりにも無個性。

大してアニメを知らぬヒトが聞いても、それと分かる声優さんが減ったものだなぁ、と思います。

かと言って、神谷明等、演技に幅がない割には、クセしかないベテラン声優もウザいっちゃあウザいんですが。

アニメに限らず、洋画の吹き替えもハマリ役と呼ばれるヒトがいなくなりました。

トム・クルーズだのブラピだのの声を誰があてているのか、全く存知上げません。

そもそも、吹き替えに頼らなければならないポン人の英語力が問題なのでしょうが。

話題性だけで人気俳優・人気タレントを起用するケースも多く、大体はボロカスに言われる結果となっている様です。

昔【アンタッチャブル】が一番最初にテレビ放映された際、根津甚八がケビン・コスナーの声をあてておりました。

散々な評価ではありましたが、僕は結構気に入っており、今でも『エリオット・ネスは根津甚八じゃなきゃ』と思っております。

また劇場用アニメ【コブラ】では松崎しげるが起用されたのですが、これも個人的にはドハマリでありました。

一方、先に述べた、話題性だけでの起用で思い出すのが【Mr.Boo!ミスター・ブー】のツービートであります。

我らがマイケル・ホイは、当然我らが広川太一郎が声をあてており、歴史に残る、期待以上のブチ切れ名演技。

ところが、サミュエル・ホイをビートたけし、リッキー・ホイをビートきよしが演じていたのですが、これがひでぇ出来でありました。

まぁ、なにせツービート人気爆発の時期でしたから、仕方ないっちゃあ仕方ない。

又【みゆき】で若松みゆきを演じた荻野目ちゃんはド素人丸出しでしたが、そのピュア加減が絶妙で多くのファンを獲得したものでした。

アメリカの心理学者アルバート・マレービアン博士とかいうヒトが発見した【メラビアンの法則】というのがあります。

それによりますと、ヒトが他人から得る情報としては、話す内容自体はたったの7%。

一方、声は38%の伝達率だそうです。

声って大切ですね。

あっ、納谷悟朗氏に合掌。



『奴はとんでもないものを盗んでいきました。あなたの心です』


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