荻窪鮫

元ハングマン。下町で隠遁暮らしのオジサンが躁鬱病になりました。
それでも、望みはミニマリストになる事です。

読書の巻。

2013年04月29日 | 枯渇した生活に豊潤な読書を
趣味らしい趣味を持たない僕にとって読書は大事な自分自身の時間であります。

まぁ、独身ですから自分の時間も家族の時間もあったもんじゃないんですが。

この数年、本屋さんで書籍を購入をする事がめっきりなくなりました。

そう、もっぱら図書館を利用しております。

以前は1000冊を越える蔵書があったのですが、ほとんどをBOOK OFFに売却してしまいました。

その後も断捨離完全遂行の為、大好きなシリーズ物の新刊くらいしか購入しません。

購入しても読了となれば、やはりBOOK OFF送致となります。

図書館で書籍を借りるという点で最も優れているなぁと思うのは『単行本で読む事が出来る。すなわち文庫化迄待たなくて良い』という事であります。

やはり好きな作家の新刊は発売同時に読みたいもの。文庫化にはおおむね2~4年を要しますからな。

とはいえ図書館では、人気作の場合260人待ちなんてザラにありますけど。

最近ようやく借りられた天童荒太著【歓喜の仔】なんて半年位待ちました。

桐野夏生著【ハピネス】なんて300人待ち以上です。

タダなので文句を言えた義理ではありませんが。

歳をとるに従い、それ迄読んでいた作家から距離を置く様にもなりました。

僕が変わったのか、作家のテイストが変わったのか・・・。

作家も歳をとると作風が変質します。

ざっくりした意見で申し訳ありませんが、やはり作家の旬というのは40~50代だと思います。

60を過ぎますと、どうしても過去の作品との類似性が顕著になったり、作品そのもののメッセージが年寄り特有の独りよがりになる傾向があると思っております。

白紙の状態から物語を紡ぎ出す、という計り知れない労力というのは、いかな作家といえども年寄りには難しい事なのかも知れません。

好きな作家が枯渇していく様を見るのはまことに寂しいものであります。

『書籍ほど信頼できる友はいない』アーネスト・ミラー・ヘミングウェイ(米国の小説家・1899~1961)


最新の画像もっと見る